2012年2月28日火曜日

先取り・先読み


前回は、イメージトレーニングの大切さについて書きました。
個々の技術(スキル)の習得に関することはもちろん基本的なところですが、イメージを持って取り組むことがそのスキルアップにつながると思います。

さて、今回はさらに大切だと思っていることを書いていこうと思います。

「ボールの落下点まで先に移動すべし!:先取り」と
「できるだけ早い判断・準備をすべし!先読みについてです。

試合(ゲーム)段階では完全にこの意識とプレーができるかどうかで差がつきます。



<同時はアウト!!:先取りの鉄則>
野球で動じセーフなんて言いますが、バレーボールでは「同時アウト!!」と思って下さい(笑)

どういうこと????

よく体育の授業や初心者の人がボールが自分のところに来たのしか反応しなかったり、近くに飛んできてビックリしたように反応して動く。なんて姿ありますよね。
その延長線上で、上手くなっていくと自分からボールを取りにいくようになっていく。
その先は???まだあるんです!

例えばチャンスボールや山なりのボールを返球する時など、ボールの落下点と自分がそこに行くのが同じということはありませんか?
人間の習性といいますかゆっくり落ちてくるものにはゆっくりと反応する・・・これ普通の感覚です。
しかし、バレーボールをする上ではそれでは上手くなれないんです。

ボールを待って返すのとボールの落下点同時に着いて返すの・・・どちらがいいボールを供給することができるか、はっきりしていますよね。
それともう少し難しいボールの処理になってくるに従って、基本同時をしているのと先取りスタイルでいるのとはどんどん守備範囲や返球の正確さに差が出てきてしまします。

ですから簡単なボールの処理の時から意識して落下点までボールより早く行くクセ・意識を持つことがスキルアップにもつながるとても大切なことなんです。



<できるだけ先を読む:先読みの鉄則>
バレーボールは「経験値スポーツである」といいます。
体力バリバリの学生とママさんチームがゲームをするとママさんが勝つなんて普通にあります。
(似たようなレベルで)
どうしてでしょうか?何が違うのでしょうか?

先ほどの体育や初心者のことと同じようなことですが、経験豊かなプレーヤーは「次はここ」「このフォームならここ」と分かるからです。

バレーボールはネットをはさんでボールが行き来するスポーツです。
各チームでは、個人の練習や自分のチームのシステム(フォーメーション)・コンビネーションの練習が中心になりますよね。相手チームの分析もしたりもありますね。

で、中学生や高校生の試合を見ているとその通りにやっているんです。でも大事な何かが足りない。
打ってくるボールへの対応や自分たちの攻撃スタイルはその通りなんですが、「もう少し早く分かったら簡単やのに」「そこしかないやろ、決まってるやろ」・・・・と思う大人は多いのでは?

ネットのこっちとあっち、相手が打ってくるところからの対応では遅すぎますよね。
ネット上から判断なんて「VS嵐のピンボールランナー」みたいなもんです(分かります?)

相手コートのボールの流れから自分の次のプレーの判断・準備をするという意識を持つことがとっても大切なことであると思います。

上手い選手や強いチームは間違いなくそこにたけているはずです。それを意識しない手はないですよね。

自分のプレー(技術や役割)や自分のコートでの頑張りプラス「相手コートにボールがある間から次のことへの準備をする」という意識をぜひ持ってほしいと思います。


ということで、また次回ヨロシクです。



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