バレーボールには・・
いくつかの「場面によって区分する」考え方があります。
FIVB(国際バレーボール連盟)においては・・
「レセプション・フレーズ」と「トランジション・フレーズ(ラリー)」の2つに分け・・
それぞれ「complex 1(レセプション)」「complex2(トランジション〜ラリー)」
としています。
両チーム、整った状態から「攻守」に入る「complex 1」・・サーブから・・
レセプション攻撃に対してのトランジション(切り返し)以降のラリーを「comprex 2」。
サーブ側チームは、いかにブレイクポイント(連続得点)を取るか?の最初であり・・
レセプション側は、いかにポイントをもぎ取るか?の一番整理された状況からスタート。
(いかにサーブとブロックが重要か見えてきませんか?・・また別機会にでも・・)
トランジション(ラリー)になれば・・・
攻守交代の場面があらゆるところで見られることになります。
この攻守交代の場面をより明確にできれば・・・
チームとして攻めきるところと・・・
何とか守って攻撃のチャンスに繋げるところが見えてきそうです。
もう一つの「complex(コンプレックス)」
相手からの「攻撃」「返球」の状況に対して・・・
4つの場面に区分して攻守を考えるというもの。
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「コンプレックス1〜4」表:足立龍哉さんの進化型バレーボールより |
ご覧の通り相手からは、①がチャンスボール〜④は真逆(Aパスから攻撃される)
攻撃側になると、右矢印のように逆になる。
当たり前と言えば当たり前のことなんですが・・
例えばラリー中に・・・
①チャンスボールからとなると・・・判断して準備を整えればOK!
「もらった!」となる場面。
②もできるだけ近い形で攻めたいところ。
④は逆なので「何とか守備でつなぎたい」。しかしこれを繋げるとビッグチャンス!
③は、ハイセットになるような場面・・・
これが1番の分かれ目かも??
①②は基本的に攻撃的・・・
③④は守備的局面と言えるでしょう。
さて、何が言いたいのか?・・・
①②のチャンス・ダウンボールでは・・「ヨシ、点をとるぞ」の攻めで・・
③④相手有利な状況では・・「ブロックに集中!何とかつなぐぞ!」の守りの場面。
相手からやってくることが見えれば・・
攻めるのか? 守るのか?・・・
ただ、ラリーを続けてしまうのではなく・・・
集中でき・・切り替えもできて・・結果、得点につながりやすくならないでしょうか?
特に③④の守備的場面で・・・
何とか繋がったボールを・・・
ハイセットできるか?・・・できれば攻撃権となるので、やはりハイセットは重要!
そして、セットできれば・・・
打ち切ることができるか?
1番大きな差が出るのが・・ここ!
一般的に・・特に、高校生くらいまでで・・・
言い方は悪いですが、「ただ打っているだけ」が多い(精一杯カモですが)・・。
簡単に相手に攻撃権を与えてしまうようなアタックの多いこと・・
ラリーが続くのは、バレーボールのおもしろさではありますが・・ちょっと違う。
つないだボールを決めにかかる「ダイナミックなアタック」がその場面では・・
1番必要・・こっちの方がバレーボールがおもしろいはず!
(得点を取るために「ここをがんばって上手くなろうよ」ってなったらステキ!)
ミスをするかも・ブロックにかかるかもしれないですが・・
攻めきって得点を取る場面(区分を知って)では・・
ぜひアタッカーに「思いきる」意識とスキルを身につけていってあげて欲しいと思います。
その方が、間違いなく強くなる!
もちろんチームとしても理解しあえれば勇気もプラスですね。
せっかくきた攻撃権〜得点を取るべし!です。
流れもぐ〜んと引き寄せられる可能性もあるので・・
攻撃的な局面か?守備的な局面か?
トランジション寸前の場面を(攻守ともに)とらえられれば・・・
(攻:攻めきる! 守:ブロック・ディグの準備!)
次のプレーの準備が早くできたり、打ち切る(得点を取り切る)プレーが多くなり・・
選手たちの持っている力をより発揮できるのではないかと思うのでした。
最後まで読んで下さりありがとうございました。