2012年2月28日火曜日

「ブロックを考える」Part2


昨日の続きです。

今日は「チームとしてのブロック」



「なぜ?中学生まではブロックを教えにくいのか?」


について勝手な考察をしようと思います。



<チームとしてのブロック>
前回、3人の連携に関して少し触れましたが

「ブロックってどんな役割があるんだろう?」と考えると・・・

決して「止める」ことだけではないんですよね。

特に、チーム全体のシステム(フォーメーション)に果たす役割は大きいと!

あくまで前衛でのプレーもあっての上の話としてとらえて下さい。


言うまでもありませんがチーム全体の動きの中での

「ブロックとレシーブの連動性」は欠かすことはできません。

例えば、サイドのクロス側にブロックするならストレートのレシーブはやや前での強打待ちもあり。
センター攻撃には基本どちらを締めるのかで全体のシフトも変わってきますね。

相手の特徴に(攻撃パターンや選手のクセ)よってその都度の対応ができるかどうかでゲームの支配率は変わってきます。

何が言いたいのかというと
一つはブロッカーは勝手に自分が止めればいい!!だけにならない。
それと全体のシステムの中のブロックである!!とういこと。

そう、「一つ一つのスキルアップ(基本)」「チームでどう生かすのか(応用)」でしょうか?

これがゲームになっても基本編しか発揮できないことって結構ないでしょうか?
中々、高校生でも理解まで時間が必要なことがあります。


<なぜ中学生まではブロックを教えにくいのか?>


なんでこんなテーマ??と思われますかね??

高校で指導されている方にちょくちょく聞くんです、こんな話。

中学生のトップあたりはどうなのかは分かりませんが・・・(機会があったら聞いてみます)

それでピックアップしてみました。

私は基本「体力的な側面」をイメージしていました。(特に女子)
筋力の無さや空中動作などの経験不足、また横移動への身体操作が未熟などと。

しかし、昨日のブログに「目から鱗」のコメントを頂き、「そうか!!」
紹介させて頂きます。

お気に入りリンクNews BEARS.jp~Volleyball Now~を出されているsoumaさんから。

本文に「若年層にブロックを教えるのは難しい」的なコメントとがありましたが、まさにスパイカー、ブロッカー共に技術・経験が未熟であり、スパイクコースが読めないと言う事ではないのでしょうか?
(詳しくは前回のコメント欄を!)


最もだと思いました。

技術・経験にとても影響されるプレーと言えるのかもしれませんね。

またご意見をください。   ありがとうございました。

「ブロックを考える」 Part1


この間どちらかというと「意識」や「イメージ」中心に書いてきました。
久しぶりに技術(スキル)に視点を当ててみようと思います。

さて「ブロック」ですが・・・まあ、いろんなことが思い浮かんで・・・
2回に分けて掲載しようと考えています。

正直なところ私も曖昧なところもありますので、是非

コメント・ご意見等頂きたいと思っています。


<ブロックに関して考えること>
1)個人的技術(スキル)
2)3人の連携
3)コミットとリードブロック
4)チームとしてのブロック(戦術・システム)
5)何故中学生まではブロックを教えにくいのか?

ひょっとしたら次回までにまた浮かぶかも・・・

Part1では1~3までにします。

では・・・・

1)ブロックのスキル

基本編(ポイント)です。
・手は「親指と小指に力を入れて開く」
・腕はしっかり伸ばすが「肩を抜く・首を入れるようにできるだけ高く!」
・腹筋に力が入り、体幹がぶれないように・・・お腹が出ない・・・
・ネットに沿って上げて行く・・・ネットから手が離れない。

基本動作はこのあたりでしょうか?!

あとは相手が打ってくる時へのタイミングを掴む。(離れたボールや遅れた場合など)
跳び方(手の上げ方)についてはちょっと割愛しておきます。

他には・・・
「男子」と「女子」は違う! 
「6人制」と「9人制」は違う!   ところがあります。

男子は空中で「閉じて開く」。女子は「開いて閉じる」というのを聞いたことがあります。

また高校の女子のトップ(平均173~5cmくらいのチーム)の先生に質問したことがあって・・
「女子ってブロックを前には出さないんですか?」って。

(前方に出してはいるが、とらえに行っていないということです)
それだけ身長があれば前に出すブロックもできるだろうに、と思ったので

答えは・・・
「女の子でそのようにできる子は居ない。よほどの能力があれば可能だが」と。
また
「押さえに行くブロックよりも組織的ブロックの方が女子には良い」
ということでした。

<組織的・・・についてはPart2>

みなさんはどのように感じられますか?
また、お聞かせ下さい。


2)と3)は一緒にいきます
<3人の連携・コミットとリードブロック>
オーソドックスな発想です。
(小学生や高校でもシステムによって1-5もありますので・・・)

コミットか?リードか?に関しては、チームの考えや相手にもよりますので掘り下げないでおこうと思います。

ただ、一般の高校生レベルでもどちらの発想にもなっていないような、ただ「レフトーセンターーライト」に別れて立って待つのを目にします。
これはどうかな?ってところで今日は置いておきます。


<連携>
個々のスキルをしつつですが・・・

やはり2~3人一緒にブロックすることは必然的にあるわけで・・・

よく昔から言われるのは「間を開けない!!」ですよね。
基本これに尽きると思います。

個人スキルと関係しますが、横への移動になることが多いので
「流れない」「身体が開かない」ことも視点の内かと・・・

あと思うのは「軸をはっきりとさせる」ということ。

ブロックを揃えろ!と言いながら選手が自分の感覚でそれぞれに対応したらバラバラになる可能性は高くなりますよね。

単純に言えば、サイドは外側・中はセンターが軸になって揃えていくのが分かりやすい。

これはコミット的発想なのかも知れません。
リードブロックの場合は基本的にセンターが軸なのかも?


う~ん、書きながら悩んできました。

是非いろんな考えやコメント等下さいね。


次回は、4.5に関してにします。    ありがとうございました。


セッター編Ⅲ


最初の方の過去ログで「セッター基本編」「セッター編Ⅱ」をアップしました。

もうちょっとだけセッターに関して伝えたいことがあったので・・・(しつこい)

自身のポジションがらのこだわりということでご勘弁を!



まずは・・・
「上げるトス(ボール)をイメージ・確認できる!」

オープン・平行・クイック・セミ・ライト・・・・どんな感覚であげてますか?

「大体これくらいかな?」ではダメですよ!

アタッカーそれぞれやゲーム中の中で微妙に変える必要はありますが
基本形としてです。

私の感覚で申し訳ないのですが・・・

「あげるトスの<弧を描く>」よくボードなどにトスの線書いたりしますよね。

そのラインを実際にイメージして線上をボールが飛んでいくイメージで居ます。


「距離感は覗いて確かめるべし!」

特に両サイドへのトスの長さは意外と確認しにくい。
そこで、上げた後一歩ネットから離れて確認し修正を。

基本的にはアタッカーの打つ状態で判断すればいいですがね。


「同じトスがあげられること」

昔先輩に、練習で順番に打つとき「一緒のやつ」って言われドキドキしました。

でも基本的に「このトスはこの高さ・長さ・速さ」っていうのがあって

「同じトスがあげられるようにする」というのはとっても大切だと思います。


セッターはなかなか厳しいポジションです。

「いいトスがあがって<当たり前>」

それでいて「決まればアタッカー、ダメなのはセッターの責任」ですから。

でも絶対に「セッター冥利に尽きる」ってあるからやめられません!


今日はこの辺で・・・

書きながらまた次が浮かんできました。

セッター編:まだ続くかもしれません・・・・(しつこいオッサン)


いかがでしょうか?またご意見も頂ければ嬉しいです。  ありがとうございました。




レシーブのコツ?


さてさて、いよいよ身体が運動したがってきました。

とは言えまだ走ってもいけないDrからの指示。


でもこのままじゃ老いていく~(泣)

コツコツ、トレーニングしてま~す!!

チューブトレ。他にもチョコチョコっと・・・


今日は、レシーブに関してですが・・・
スキルの理論ではありません、あしからず。

そんなのいっぱいありますからね。

今日は、私の体験から思っていたことを書きたいと思います。

答えを先に言うと「余計な動きするな!!」です。

オマケは「柔らかく」「適当に???」


<昔話:余計な動き>
まだ20代前半の勢いありまくりの頃・・・・

「おら~、こんかい!!」ってやってましたが、ある仲間がポツリ・・・

「おまえ、すごい気合い入ってんの上げてるの分かるけど・・・・」

「○○さん見てみ」

全然動かんと構えて楽勝レシーブしてはるやん」

「いらんこと、動きすぎちゃうか?」


さて、いかがでしょう??

かつてレシーブはいつでも動き出せるように「止まるな」と言われました。
今は当然のことながら

「ポジション取りをしてストップして構える」そして動く!ですよね。

昔、私がワーワーと言いながらしていたレシーブは

「いらん動きが多い」のでした。当然目線も上下しますからダメですよね。


それからいろんな人のレシーブを見てきましたが・・・

確かにそうでした。「無駄がない」

ついつい一生懸命になってしまったり、少し慣れてきた選手がバタバタしているのを見かけることありますよね。きっと余計な動きが多いんだなあって思って今はみています。
因みに、歳がいって動けないのとは別ですから(笑)


<オマケのこと>
「柔らかく」は、下半身がリズミカルに運ばれること。
上半身に力が入りすぎないこと。    ですかね。


「適当に??」は????
これも会話からなんですが・・・
レセプション(サーブキャッチ)での話。

一生懸命集中して、見極めてるつもりなのに返球率が悪い。

でもすごく上手い人がいて一言。

「そんな頑張って見てたらあかんわ」
コースだけ入ったら適当に返すのが一番や」と。

確かにウマい!センスって言ってしまえばそれまでですが・・・

ひょっとして大きなヒントがあるように思っているこの頃です。

ちなみにそのウマい人は「ド近眼」でした(笑)

取り留めのない話でした。ありがとうございました。



意識し続ける大切さ


ヘルニア手術してもう2ヶ月以上経過しました。これもまだまだ運動したい・バレーをしたい思いで踏み切ったのですが・・・・・なかなか我慢をするのはキツいもので・・・・早くコートに立ちたいです。

という自分のことはさておき・・・・

バレーボールに関してあんまり読んでもらえてなくって、ちょっと淋しく思ってたりしていますが、どうなんでしょうか?技術(スキル)ばかりに目がいってませんか?

今後追って書くつもりですが、スキルはスポーツの中の1部です。
いかにも日本人的ですが「心・技・体」という言葉の通りだと思っています。バレーも!

ちょっと目線を変えて見ればスキルアップも期待増しなんですがね。
私は私の感覚でかいて行こうと思います。   役に立つと思うんだけどなあ・・・。


<意識し続ける>
今日のテーマにした内容です。

よくこういうことないですか?
指摘されたプレーをその日の練習では一生懸命に頑張るけど、しばらくして忘れていてまた同じことを指摘されるなんてこと・・・。

私も、中学生や高校生に関わっていましたが、実にこのような姿が多いのにあきれるほどでした。「そんなもん」と言ってしまえばそれまでですがね。

日々の練習から、様々なことを学んでいきます。これは大人になっても変わりません。いつになっても新しい発見は終わることはないですよね。

そうなのにすぐ目先のことに思考が向いてしまって「積み上げ」がなかなかできていかないのはせっかく練習しているのにもったいなくて仕方がない!と思うのです。

逆に一つ一つのプレーに対して意識が高い(意識し続けている)選手は、確実にレベルアップをしていきます。

簡単なようでなかなかできないのかもしれませんが、日々指摘する・されることで上達を目指すのでなく、「自分で意識し続ける」ことを教える・実行するということをしっかりと浸透させた方が良いと思うのですが、いかがでしょう??

今日はこれだけにしておこうと思います。     読んで頂きありがとうございました。





フロントスルーとフォロースルー


前回、「ONボールとOFFボール」をテーマにしました。
ついでと言っては何ですが、今回も用語的に「フロントスルーとフォロースルー」としたいと思います。


どちらもサーブ、レシーブ、トス、スパイクそれぞれのフォームに関わることです。

どのプレーも「構え」からスタートしますね。   ・・・・そこから若干飛ばして・・・・

ボールを「打つ」「当てる」ポイントがありますね。ここでは一応「ヒットポイント」と呼ばせて頂きます。


<よく言う「フォーム」とは?>
一連の流れを通して呼んだりするのかとも思いますが、
例えば「スパイク」・・・ジャンプして打つ直前の形であったり、ヒットポイントの形であったり・・・が、イメージとしてあがるのではないでしょうか?

レシーブで言えば「構え」の形と「ヒットポイント」の形。

でも、それだけではありませんよね。     そこで目線をその「ヒットポイントの前後」に持っていく。
ここが実はとっても大切な視点!!!であるということです。

前後ですからヒットポイントの前の動作が「フロントスルー」
後の動作が「フォロースルー」  という訳です。


野球のピッチングの時などによく「フォロー」が重要とか言いますが、同じことです。
では、分かりやすい方から・・・

<フォロースルー>
どのプレーであっても動作は一連の流れで構成されていますね。
その中で、ヒットした後の動作に目をやる必要があると言うことです。

例えば、レシーブの時に構えてからボールの落下点に行き、レシーブをするわけですが、当たった時点で終わりではないことは経験のある方なら分かると思います。
セッター編で少し触れましたが、「ボールを生かす」ために「転んでもいい」。とか「持っていく」と言ったことを述べました。
簡単に比較できるのが、やはり初心者の姿で、アンダーでも手で「チョン」とあてて終わり・・・
みたいなのでない・・・というイメージ。

アタックで言えば、ヒットして手を止めるのではなくその腕をどのように振り切るかまでを見ることまでがフォームだという意識を持って欲しいと思います。コース打ちや2段トスをダイナミックに打つ為にはフォロースルーは欠かせないポイントだと言えます。

トスについても同じで、手から離れても追いかけるように一歩前へ出るとか、手指の先まで追いかけているとか・・・・やっていることなんですが、できていないと「悩む」ことになったりします。


バレーボールとはかけ離れますが、陸上競技の投てき選手は投げてからも大きな声を出していますよね。あれってなんだろう?って思うんですが、リリース時に100%力が込められるように持って行き、次の瞬間0%に抜くんですね。でないと手に引っかかる。
それまでの緊張とリリースの瞬間の脱力を併せてあのような姿になっていると思います。

バレーも同じでヒットする瞬間に100%の力になるような一連の流れのあるフォームが大切になります。

ですので、「後」だけでなく「前」の動作もヒット時に力を十分に発揮できるようなフォームを求められると言うことです。


<フロントスルー>
ヒット時に力が込められる!ということは、フロントスルーの時点で「力まない」ことがキーワードになるでしょうか。

まず、どのプレーにおいても上体:特に肩に力が入らないように注意が必要です。
あとは、体幹部をしなやかに使うことや骨盤から下半身が柔軟に動き流れを持たせながらヒットポイントまで動作する。ということです。


動画やせめて絵でも提示できないと分かりにくいですね。未熟なもので・・・・

とにかくなんらかの「ぎこちなさ」やプレー時の「おかしさ」を感じるなら、全体的な流れを「動画」で見つつ、「フロント」「ヒット」「フォロー」3ポイントの「シャッターを切る」ことをしていけばより課題が見え、「よいフォームでよいプレー」ができるのではないでしょうか?


若干、自分でもゴチャゴチャしてしまいました。あしからず・・・・。

ONボールとOFFボール


あまり技術(スキル)的なことから離れている書き込みが多いのですが、今回はさらに直接的な技術論からははずれます。
しかし・・・・
チームとして・バレーボールという競技をする上で(他の団体球技種目もですが)非常に大切な視点であると思っていますので、是非読んで頂き常に意識してチーム力の向上に役立てて欲しいと思います。



<ONボールとOFFボールって??>
みなさんこれって聞かれたことありますか?あんまりしょちゅう言う言葉ではないかとも感じているんですがこういうことです。
よく「フォローに入っとかんか」とか「次の準備しとかな」とか「待ってなあかんやろ」なんてことを監督さんやコーチ、またチーム内でも言ったりしていますよね。
それって「OFFボール」に関することなんです。

答えを言いますと「ONボール」というのは、ボールに直接関わっている人のこと。
「OFFボール」は、直接今ボールに関わっていないコート内の人のこと、を指します。

わざわざ「ON」と「OFF」って言い方をしなくてもいいようですが、そのほうがより大切さが分かると言うことであげています。


<何が大切なのか・・・「OFFボール」>
ONボールプレーヤーはまさにボールを操作するのですから、必要になっているのは自分のスキル。

では「OFFボール」の人はどうでしょうか?そうボールに直接関わっていない選手は?
見ていたらいいのでしょうか?声を出してあげたらいいのでしょうか?  
もちろん答えはペケですよね。

当然それぞれのチームのシステム・フォーメーションの中に「こういう場合はこう動く」といった全員の動きがシフトされている訳なんですが・・・・

なかなか自分がボールに関わらないときは、構えであったり、身体の向きであったり、次のプレーへの準備が出来ていなかったりすることがあるように感じます。

システムの中での位置取りへの移動はするんだけど、次の動作への準備ができていないといったこと。
どうでしょうか?


<「OFFボール」プレーヤーの動きが大切なんです>
「OFFボールプレーヤー」=ボールに直接関わっていないプレーヤーがどれだけ生きた動きをしているかがチームとしてのレベルアップには欠かせないと言えると思います。

そうなんです、ホイッスルが鳴ってサーブが打たれて次のホイッスルが吹かれるまでの間、「コート内で何もしない人はいない」のです。
全員がみな1つのボールに向かって役割を果たし続けるんです。
言い方は悪いですが「死んでるものはいない」のです。

あとは、常にボールの方に身体ごと向けることであるとかフォローのまたフォローまで考えて行動するとか・・・

やや抽象的な書き方になってしまいました。
ただ、OFFボールにいる自分も同じように集中して役割を果たす!
この意識は、必ず忘れないで頂きたいというのが私の思いです。

ややこしい話にお付き合い頂き、ありがとうございました。

アンダー&2段の極意


昨日は更新できずに残念に思います。今日ははりきっていきますのでヨロシクです。

前回の9人制の中でも紹介しましたが「2段トスの重要性」。どうしたら安定していい2段があげられるようになるのか?
それと関連させながら「アンダーパス」について触れていこうと思います。




<2段トスの重要性>
6人制・9人制関わらず、2段トスの善し悪しがゲームの流れを左右することは少なくありません。
相手の強打をレシーブ(ファインプレー)してあがったボールは2段になるケースが多いですよね。
でもそこでブレたり、短い・低いとせっかくのレシーブが攻撃に生きず、相手にチャンスを与えることになってしまいます。
ですから、いい2段トスをあげることが基本的にできれば安定した攻撃ができるというわけです。
ぜひ、この重要性を頭に置いて練習・ゲームをしてほしいと思います。


<どうしたら安定してよい2段があげられる?>
前回までの掲載でも関わるようなことをあげていますので、そこはつまみぐいしつつ、進めたいと思います。
まずは、「落下点で待つ」が基本です。どうしても追いかけるボールを2段にすることもあるかとは思いますが基本はこうですね。関連して言うと「同時アウト」(覚えてますか??)。ボールに合わせて移動ではなく、できるだけ早く動いて落下点で待つ・・・・です!

次は、高く上がったボールを2段にしようとすると、結構力んでしまうことありませんか?高さや距離のあるトスになるのであげる前から力が入る・・・。みんなそうなんですけどね。ではどうしたら?
簡単に言えば、力まないだけです。
「力む」というのは、特に方から手首に力が入ってしまう、もう一つはあげようとするばかりに身体全体が上手く伸縮できずギクシャクした動きになる、ということ。思い浮かびませんか?

さあどうしましょう?
1つはどんな時もなのですが、上体に力はいりません。タッチから腕を伸ばすときに(伸ばさなくても)伸ばすだけなんです。えっ?どういうこと?
ここでもやはり下半身の動きが大切だということ。それと2段の時は身体全体であげますよね。
それは、「身体全体を1本の筒にして下半身の発射によって打ち上げる」という感覚です。
下半身を柔らかく曲げて、身体をあげる方向にしっかり向けて伸びる。ただ力まずに・・・・。


<アンダーでの2段トス>
アンダーで2段をあげる場合は多少なりとも移動も伴いますね。
ここで基本のアンダーパスとの関連を少し・・・・。
アンダーパスは身体のどこでする?・・・・答えはやはり下半身の動きです。
初心者や素人の方を見ればよく分かりますが、手を振ってしまう・ボールをちょんと当ててする・・・
そうした姿が思い浮かぶと思います。
アンダーパスは下半身を使って「運ぶ」のです。ここが知っている人と素人の差ですね。

私も師匠に聞いた言葉「両手に水をすくって持ち相手にできるだけこぼれないように渡す」感覚。
丁寧に渡そうと思えば、手を振ったりポイッと投げませんね。
そしてできるだけ相手の方に身体を向けて渡すことになりますよね。ここが大切。
多少横に向いていてもできるだけあげる方向に向いて「ボールを生かす」そこまで頑張りましょう。

最後に今日書いたことの見事なお手本がいます。JAPANの佐野選手と竹下選手。
佐野選手はあえて(腹立つくらい(笑))アンダーで2段をしますが下半身を使って、上半身は力まずきれいなフォームであげています。イメージするのにもってこいです。
竹下選手は、アンダーの2段となると身体がエンドの方向に向くのですが、そこから自分の身体をトスの方向へきれいにまわってあげています。本当に感心させられます。

ということで、とりあえずここまでにしておきます。
これが極意と言えるかどうか・・・・お任せします・・・。  
ではまた・・・希望言ってもらったら嬉しいです。

9人制(その1)


今日は少し趣を変えて「9人制」のことを書いて行こうと思っています。
一応(その1)とかにして続きがあるようにしていますが、1回で終わるかもしれません。

9人制のことではありますが、結構今の6人制にもつながることもあるんじゃないかなって勝手に思ったりもしていますので、一通り見て頂ければ嬉しいです。


<9人制と6人制の違い>  (人数や~!というのは省いてくださいね~(笑)
・サーブが2本打てる。ネットインはダメ。
・ブロック・・・オーバーネット禁止
・ワンタッチで「ワン(1回)」カウント
・ポジション:フリー(固定:ローテーションなし。サーブ順は決まっている)
・ネットにタッチしてのおまけのワンプレー(分かる人には分かるんですが・・・)

大きくはこの点ですね。あとは男子のコートは10,5m。ネットの高さは6人制より低い。
昔は・・・・ラリーポイントであったことや、ファーストレシーブのドリブルがなかったこと。
今は6人制でも同じになりました。

<9人制の醍醐味>
6人制との違いから明らかですが、ポジションが固定されるので、身長の低い人やもう跳べないなんてひともレシーブに専念できる。各ポジションが専門化されて自分の役割がはっきりすることでしょうか。
あとは、ブロックのワンタッチが1回目になるので、2段トスやチャンスボールの割合が増し、ラリーも面白い。そして人数が多いので盛り上がり楽しい!!


<戦術として見れば・・・>
「サーブ」
やはり大きいのはサーブが2本打てるということです。1本目にどれだけいいサーブが打てるかがとても大きな位置を占めていると思います。(イメージ的にはテニスと同じ)
それにアタックのエースにはなれなくても、9人誰でも「サーブのエース」になれるんです!
ただ、9人制をしている層は、週に1,2回でわずかの時間しか練習できませんね。なかなかサーブ練習に時間をさけないのは事実だと思います。でも5分でいいから磨くに値する武器ですよ。

「ブロック」
ブロックはオーバーネット禁止ということで難しいと思うかもしれません。それはみんな基本6人制でボールを「取りに行く」のがブロックと思ってしまっているからのような気がします。
止めるだけでなく「受ける」!確実にワンタッチ狙いのブロックができるようになれば2段でガツ~ンと返せるんです。
難しくないですよ。ワンテンポ遅らせて相手が打つのと同じくらいのタイミングで跳ぶ。相手が高い場合は手のひらをやや上にして受けるんです。クイックも遅れて取りに行こうとするから抜かれる。遅れたと思った瞬間にネットから離れてもいいので手のひらで受けるんです。
JAPANの竹下選手はまさにそのようにしていますよ。

あとは4人とか5人でブロックしますからバラバラにならないことです。それぞれが思い思いに跳ぶのではスカスカになれますからね(笑)
まず軸を決めましょう!(相手の攻撃パターンにもよりますが)
両サイドはストレートを閉めるか開けるか。中はクイックは誰が基準か?時間差は?ということで。
相手レフトはいろいろできる人が多いですのでチームとして外側の基準となる人がストレート側かインナー側か決めるとしやすいですね。
相手ライトは利き手を見ます。ライト攻撃は基本「巻き込み」になります。トスの長さで多少コースは変わりますが、右利きならストレートは開ける。左はストレートは閉めておいてクロスにレシーバーがしっかり入る。こうしたことが基準となると思います。

「レシーブ」
やはり人数が多いのでまず「6人制のことは忘れること」です。基本的なことは同じですが、4人で中センがワンフォローか強打かで位置取りも変わりますね。それと9人制をしっかりしている人の武器はオーバーレシーブ!!!(6人制でもOKですが9人制の人のうまいこと)
それも含めて互いに「どこまで?」をはっきりしていくといいと思います。

「2段トス」
6でも9でも大切さは同じだと思いますが、ブロックのワンタッチが1回目となりますので、次の「ツー」はとても意味が大きい!!
できればオーバーで上げられたら言うことはないですが、アンダーでもより良い2段トスがあげられるような意識と練習ができれば強くなれるように感じています。

とりあえずはこれくらいかな??
勝手に思うことをあげていますので、お叱りもヨロシクです。またそれぞれに判断して下さい。
(結局自信が無いのかよ!ハハハッ ホンマは自信あり!)


もうちょっと書けるかな?ネタが揃えば<その2>掲載しますね。リクエスト可!!!!

先取り・先読み


前回は、イメージトレーニングの大切さについて書きました。
個々の技術(スキル)の習得に関することはもちろん基本的なところですが、イメージを持って取り組むことがそのスキルアップにつながると思います。

さて、今回はさらに大切だと思っていることを書いていこうと思います。

「ボールの落下点まで先に移動すべし!:先取り」と
「できるだけ早い判断・準備をすべし!先読みについてです。

試合(ゲーム)段階では完全にこの意識とプレーができるかどうかで差がつきます。



<同時はアウト!!:先取りの鉄則>
野球で動じセーフなんて言いますが、バレーボールでは「同時アウト!!」と思って下さい(笑)

どういうこと????

よく体育の授業や初心者の人がボールが自分のところに来たのしか反応しなかったり、近くに飛んできてビックリしたように反応して動く。なんて姿ありますよね。
その延長線上で、上手くなっていくと自分からボールを取りにいくようになっていく。
その先は???まだあるんです!

例えばチャンスボールや山なりのボールを返球する時など、ボールの落下点と自分がそこに行くのが同じということはありませんか?
人間の習性といいますかゆっくり落ちてくるものにはゆっくりと反応する・・・これ普通の感覚です。
しかし、バレーボールをする上ではそれでは上手くなれないんです。

ボールを待って返すのとボールの落下点同時に着いて返すの・・・どちらがいいボールを供給することができるか、はっきりしていますよね。
それともう少し難しいボールの処理になってくるに従って、基本同時をしているのと先取りスタイルでいるのとはどんどん守備範囲や返球の正確さに差が出てきてしまします。

ですから簡単なボールの処理の時から意識して落下点までボールより早く行くクセ・意識を持つことがスキルアップにもつながるとても大切なことなんです。



<できるだけ先を読む:先読みの鉄則>
バレーボールは「経験値スポーツである」といいます。
体力バリバリの学生とママさんチームがゲームをするとママさんが勝つなんて普通にあります。
(似たようなレベルで)
どうしてでしょうか?何が違うのでしょうか?

先ほどの体育や初心者のことと同じようなことですが、経験豊かなプレーヤーは「次はここ」「このフォームならここ」と分かるからです。

バレーボールはネットをはさんでボールが行き来するスポーツです。
各チームでは、個人の練習や自分のチームのシステム(フォーメーション)・コンビネーションの練習が中心になりますよね。相手チームの分析もしたりもありますね。

で、中学生や高校生の試合を見ているとその通りにやっているんです。でも大事な何かが足りない。
打ってくるボールへの対応や自分たちの攻撃スタイルはその通りなんですが、「もう少し早く分かったら簡単やのに」「そこしかないやろ、決まってるやろ」・・・・と思う大人は多いのでは?

ネットのこっちとあっち、相手が打ってくるところからの対応では遅すぎますよね。
ネット上から判断なんて「VS嵐のピンボールランナー」みたいなもんです(分かります?)

相手コートのボールの流れから自分の次のプレーの判断・準備をするという意識を持つことがとっても大切なことであると思います。

上手い選手や強いチームは間違いなくそこにたけているはずです。それを意識しない手はないですよね。

自分のプレー(技術や役割)や自分のコートでの頑張りプラス「相手コートにボールがある間から次のことへの準備をする」という意識をぜひ持ってほしいと思います。


ということで、また次回ヨロシクです。



イメージトレーニング


昨日はセッター編でした。もう少しだけセッター論あるんですが、今日は少し視点を変えてみたいと思います。

と言うのは、私が勝手にすごく気になっていることでして・・・・
早く皆さんの考えやご意見が知りたくて・・・・

ぜひ、コメントして下さい!       と、前置きはほどほどにして・・・・


え~、今日はタイトル通り「イメージトレーニング」についてです。


イメージトレーニングなんてことはもう世間一般の常識!市民権たっぷり!みたいに感じがちですが、実際のところはどうでしょうか?

私の答えから言いますと、「もっと、より具体的なイメージトレーニングの時間を取るべきでは?」です。

なぜか・・・

例えば、小学生がサッカーや野球をする時って決まって「まね」しません??
技術指導でなく憧れの選手のようになりたいってまねをすることから上手くなっていくように思います。
私も昔は野球小僧でして、「田淵や!」なんてやってました。

さて、バレーボールをしている子ってまねしてるのかなあ??(これは単なる疑問)

何が言いたいのかというと、「まねる」ということは、間違いなくその姿をイメージして自身に取り込んでそのようにやってみようとすること。ですよね!
これって「イメージトレーニング」と思いませんか?

数行上の「バレーボールの子」の疑問は、他のスポーツもそうかもしれませんが、指導が先にやってくる。そしてやりながら「あ~だ、こ~だ」と指摘される。そんな場面が多いように思うんです。

もちろん家に帰って自分でいろいろ考えて「こうか!」ってイメージを持つ人も多いでしょうが・・・。

逆に、体育館での練習の中で次々と指導されて訳がわからんようになってしまっている人も少なからずかと・・・・そういう人に限って伸び悩んでいたりするように感じてきています。

みなさん、いかがでしょうか?


私が勝手に考えていたのは、学生だったら週1回1時間くらい「授業」形式で、イメージを膨らます時間を取った方が上手くなるんと違うかな?と思っています。
個人のフォームやスキルをビデオで確認して指摘し合ったり、システム(フォーメーション)のことをじっくり確かめ合ったり・・・・。

必死の場面でないゆとりの中でイメージを膨らませる時間って

みなさんはどう思いますか????

実は私も答えはまだありません。でもやってみたいな~と。
それだけ「イメージトレーニング」の占める割合は高いんじゃないかって・・・。

ご意見待ってま~す!!

セッター編Ⅱ


前回は基本中の基本でしたが、もう少しセッターの付け加えです。

<基本はレフトに正対すべし>
ライトにスーパーエースがいる場合は別ですが、基本はどの位置に動いてもレフト側に正対できるところまでボールの下に入り込んでおく、そういう意識が大切です。
例えば、レセプション(サーブキャッチ)からのボールがショートな場合、当然ネット際から迎えに行くことになるのですが、けっこう手が先に行ってしまいトスがブレるなんてこと良くありますよね。
究極そういう場面もなきにしもあらずですが、基本としてはやはりできるだけ早くゼロ地点に行き、レフト側に正対できるようなところまで入り込むという意識とクセが練習を重ねていく上で大きな差になってあらわれてきます。
ぜひ、意識して取り組んで下さい。
できる・できないではなく、どうせするなら意識を持って!そのくり返しの差は大きいと言うことです。


<トスは手であげない!>
こんなことを書くと「あほか」と言われそうですが・・・・(笑)

前回、「身体の右軸が基本」と書きました。右目~右脚までの軸・・・
この1直線の軸にしっかりとボールを乗せてこそ、安定したいいトスがあがります。
特に、足首~膝~臀部の裏側をバネのように連携して曲げ伸ばしするように意識しましょう。

昔は、膝・腰・・って言っていたのですが、今はバレーボールに限らず、いろいろなスポーツにおいて骨盤からかかとまでの「脚部の裏側」の動作の意識がパフォーマンスと大きく関連すると言われています。

簡単に試してみると良いのは「ヘディング」!

骨盤から下を柔らかく曲げ伸ばしして頭だけでなく、下半身からヘディングをします。
あげたい方向に身体が向き、軸にしっかり乗り、うまく下半身のバネ(クッション)が、一連の流れでできたら、もうトスはあがります。
身体の動作チェックにも役に立つと思いますよ。

では、手は???

やはりハンドリングは重要で日々セッターは辛いところですよね。
その日の調子があったりするのもこのハンドリング。

ハンドリングについては、アップの時などにチェックですね。
意識しすぎると、余計な力が入ったり、それこそ手先だけになっていよいよタイミングばらばらでお手上げ状態、なんてことにもなったりしますから。

そこは、手のひら~指先は一応力を入れるなり「グッパ」するなりで納得しておきましょう。

それより、リズム良くしっかり軸に乗ってできているか?
ヘディングするようにできているか?
そんなところへの意識に切り替えてみると結構いけたりするもんです!

あとは、メンタル絡み・・・・これはまた別機会にします。



<ボールを生かせ!自分は転がればいい!>
セッターに関わらずですが、ボールを追いかけて行って手を振ったりすることないですか?
自分は立ってて「あっち向いてホイ」みたいな(笑)

ボールの下に潜り込んでぎりぎりなら自分が転がってボールを生かしてあげましょう!
セッターってボールにタッチする機会が多いからかもしれませんが、うまい人ほどよく転がってませんか?
なぜって???
オーバーハンドでとことん行くから!
トスにしようとしたらボールをあげないといけないから!    自然と転がってトスにするんです。


「ボールを生かす」そのための身体のこなし・・・・これは大事にしてほしいですね。
バレーボールって、そういうスポーツなんですから・・・・。

セッター基本編


うつの話しだけでなく、バレーボールもやりますよ~!
私のポジションはセッターです。
ですからとっかかりはセッターの基本についてやってみたいと思います。
まずは、基本中の基本、セッターと言えば・・・そう、トスをあげる人ですね。
その基本となるポイントから。

その1
<セッターは右軸>
ネットに垂直になってトスをあげるセッター、安定したトスをあげる絶対的な基本条件が「身体の右軸」で!ということです。
それはどういうことかというと・・・・

・右目
・右肩
・腰の右側
・右脚

これが一直線上になるようにして、身体の右側でボールをとらえてまっすぐあげるようにする。
これが全ての基本です。
よく「額の上で」って言いますが、実は右目で(まで)迎え入れることが必要です。



ちなみにPHOTOのように両目を開け、手を伸ばして自分の指で作った○から何かを覗きます。そして左右どちらの目で対象物をとらえているか・・・

これ、セッターは???

そう、右目でとらえてるんですねえ。


右目のところまでボールを迎えて身体の右側を一直線の軸になるようにして
あとは、身体の伸び縮みをスムーズに行うように練習すれば、ブレないいいトスがあげられるようになっていきますよ!!                  (これはだれ??)



その2
<0(ゼロ)地点へより早く!>
もう一つの絶対条件は、ゼロ地点へより早くということ。
ゼロ地点???

それは、ボールの落下点のことです。
レシーブ等とも関連しますが、それはまたいづれ・・・

どれだけ早くボールの落下点へ先に行き、待つことができるか?これがセッターの善し悪しを左右する。もちろん<その1>の基本に立ってですが・・・。

ボールの下に早く行って余裕でセットアップされたらどこにあげられるか分かりにくくていやですよねえ。
ホントにうまくなるとわざと遅れて「こっちしかないやろ」の逆をいくとういこともしますが、基本はあくまで

「ゼロ地点へより早く」が鉄則です。


こんな感じでスタートしてみました。またご意見などお聞かせ下さいね。