2021年12月30日木曜日

2021 Final Post サーブに関するヒント (参考ムービー)

 今年もあと2日・・

ブログを再開して2ヶ月近くになりました。

現場から離れてしまって月日は過ぎていますが、やっぱり好きなんで(笑)

今日で今年の投稿は最後にしたいと思います。

今年の締めくくりなので、やっぱり足立さんに登場してもらいたくもあり・・

最後に動画を載せています。(足立さん、今年いっぱいお世話になりました!)

「メンタルに迫る」シリーズは途中ですが、新年また続きを掲載していきますね。



今回は、サーブに関して・・


サーブの基本はというと・・

・1番のポイントは「安定したトス」・・無意識にブレやすいのでチェック要!

・あとは、(右利き)右足から左足の重心移動、ヒットポイントなど・・・。

・力の入れ具合(打つ瞬間)


打てるなら・・

・ヒット時のインパクト(強く速いサーブを目指す)

・コントロールショット(戦術的サーブのため)

このようなことを考えつつ練習をしていけばいいかと・・。


サーブ練習の機会・組み合わせを考えつつメニューに組み込むこと!

・サーブは自分で集中力を高めて打つもの・・・練習の最後ではなくはじめの方がいい。

・レセプションと併せて(実際にコートに人を置いて)行う方法を入れた方がいい。


何より・・

・サーブはブレイクポイントに向けての攻撃の始まり!

・サーブの良し悪し(戦術的にも)でゲームは大きく変わる!とっても大切なスキル!


こだわって、工夫しながらレベルアップを目指していきたいものですね。




<サーブに関する練習例>  (FIVB コーチコースより)

動画は、もう10年近く前のものですが、今でも十分活用できる・・

バレーボールの「基本的な要素」は、変わることはない・・。


動画について、2つの練習方法を行っています。少し解説しておきます。

1.ひざ立ちで上半身の力だけで打つ

 ・バスケットボールややや重量のあるボールで負荷のある状態で投げる・打つ。

 ・投げる瞬間に「フッ」と息を吐きながら瞬間的に力を出す。

    この瞬間の息や力を出すことがサーブのインパクト時につながる。

 ・負荷をかけているので、上半身の強化トレーニングになる。


 ※数人で行っている場面・・サーキット的に回すことで数種類の感覚・トレに。

             ・短時間でより効率的に練習を行う意識があるので。

 ※力のない、小・中の子どもたちには負荷が大き過ぎないように(故障しては意味なし)


2.ネット上に「A-B-C-Dのカード」を設置して狙ってサーブを打つ

・単にサーブを打つだけでなく、目当てがあってそれに向けて打つことで・・

  楽しんで練習ができる。コントロールの感覚を身につけていく。


取り入れてみてはいかがでしょうか?




ぜひ、ご覧になって参考にして頂ければと思います。


最後まで読んで下さりありがとうございました。


2021年12月29日水曜日

バレーボール メンタルに迫る ~ルーティーンをする~ (過去記事再掲 3/7)

<ルーティーン>
慣習の一種で、日常規則的に繰り返される生活様式、とくに一定の手順で行われる仕事をいう。(Yahoo百科事典より)
一般的な解釈は上記のようなことだそうです


記事はかなり古いので、登場選手もひと昔です〜

 



スポーツでもよく使っていますよね。
「次のプレーに入る時に<同じしぐさをしてみる>って。

「集中する」「自分をチェックし直す」「切り替える」
こうした意味合いで<ルーティーン>をしている選手は結構多いように思います。

例えば・・・
有名なところではイチロー選手がバッターボックスに入る前の一連の動作・しぐさ(古いですが・・・)
毎年フォームは工夫していますが(今年はノーステップするとか)、変わらない入り方。

かなり古いですがロス五輪体操の金メダリスト「具志堅選手」は自分の種目開始前にボソボソと呟いていました。「突破・突破」って言ってたとのこと。自分を信じ、集中するためだったとか・・・

元ジャイアンツの桑田真澄投手が投球前に、ボールを見つつ呟いていたことも同じで・・・



バレーボールでもっとよく分かるケースがあります。
「木村沙織選手」のレセプション前のしぐさ・・・

世界バレー(世界選手権)の時に、必ず一度両腕を組んで伸ばしてみていた姿
多くの方の印象に残っているのでは??
(W杯では少なくなりましたねえ)

これはTVの中でも言っていましたが、なかなかうまくできない木村選手に真鍋監督が「ルーティーンをしてみてはどうか?」という提案で取り入れたとのこと。

最近でも、サーブを打つ前に同じ流れを作っている選手はよく見かけますね。

でも
有名な人だからするのではありません。
多くのプレーヤーが自覚しているかどうかも含めてこの「儀式」は結構していませんか?

何故するかは上記の通り

「集中する」「自分をチェックし直す」「切り替える」ために・・・

とても大切な「メンタルコントロール」ではないでしょうか?


私も高校生に言ったことはあるのですがなかなかしようとはしませんでした。
「その意味が理解できていない」のか「頑張る気持ち」ばかりになっているのか・・・なんて思ったり。


ここでふと感じたこと・・・

「切り替え(準備)場面があるスポーツばかり!

サッカーやバスケットではなかなかゲーム中にはできないですよね。

これは、次回のヒントです。
バレーボールのゲーム進行の特性を生かしたメンタルコントロールの仕方など・・・


さてみなさん

<ルーティーン>・・・一考の価値ありではないでしょうか・・・



最後まで読んでくださりありがとうございました。


2021年12月28日火曜日

バレーボール メンタルに迫る  ~スピリット&フラット~ (過去記事再掲2/7)

前回は「心・技・体」を広く自分勝手に「カテゴリー化」してみました。

今回からいよいよ「メンタル」に視点をあてていこう!

何度かに分けて勝手目線での掲載予定ですが・・・・





取りかかりは「スピリット!」

「心」の大枠は前回を見て下さい。


「スピリット」・・・・勝手に「闘う気持ち」にしています。

技術や戦術を積み上げゲームに向かうとき・・・
基本はこれで、どう発揮できるかだと思います。

もちろん「勝つため」ですから「闘う気持ち」はあるはず。

その前提での話・・・


もう一つ前段として

メンタルを思うとき「平常心」「冷静さ」も言われるところ。

私言葉で恐縮ですが「フラットな心」としておきます。

これも<同時進行>ということを確認ヨロシク!


ここからです

「スピリット」と「フラット」を<色分けしてみる>

これが私の「メンタルコントロール」の基本です。

「スピリット」は ≪赤≫
「フラット」は  ≪青≫


日々の練習、練習ゲーム、そして大会・・・・

また

ゲーム中の様々な局面で・・・使い分けることができたら・・・


上に書きましたが多くは<技術や戦術>がベースで
勝つために!の思考を巡らし、力をぶつける!

当然なこと。


でも、その<技術や戦術>と・・・

もう一つ頭に「インストール」を!

と思うのがこの

≫のコントロールをする「アプリ」かと。



バレーボールだけでなく多くのスポーツ選手がしていることだと思いますが・・

さて、どのくらいスタンダードになっているでしょう?

もう少し意識的に・・科学的に・・論理的に・・
共有できていければ・・などとも思います。


関わる「エピソード」などは次回にでも・・・。

またまたただの前段に終わりました。
何かを感じてもらえたでしょうか?


最後まで読んでくださりありがとうございました。


2021年12月27日月曜日

バレーボール メンタルに迫る ~プロローグ~  (過去記事再掲1/7)

このブログを始めようと思った時から書きたいことでした。




いろんなスポーツ選手が試合後のインタビューで
「気持ちで行きました」「緊張して力が入ってしまった」
「負けない気持ちがまさっていたから」
「仲間のことを思うと力が出ました」   
「周りで「がんばれ」と言う声をきいて諦めず闘えました」・・・などなど・・・

聞いていて自身の技術面やチームの戦術よりも(監督始めスタッフ目線はこっちかも)
「気持ち」を口にされていることがすごく気になっていました。

また「普段はもっといいプレーができているのに」などのことも耳にすることって多くないですか?

日々の練習やゲームで力を発揮できる「こころ・気持ち」へのアプローチができないものかと思い、その一考を自分の頭から出してみようと思います。

さて、今回は内容に入る前の~プロローグ~


「メンタル」ってスポーツのどこにあたるのか??を勝手に整理し、、今後より具体的内容に触れていく土台として知って置いて欲しく書き記しておきます。

<思いきり持論ですので、突っ込んで頂きたいです>

日本的ですが「心・技・体」をベースに構成していきます。

今後深く掘り下げていくのはもちろん「こころ」です。


では「心・技・体」の総論へ・・・<それぞれカテゴリーに分けてみます>


「技」・・・<スキル>
・個人における「スキル」が基本。
   パス・レシーブ・トス・スパイク・サーブ・・・
   各フォームや動き方なども・・・

・ここでは「システム(フォーメーション)」「戦術」もここに入れておきます。

・メンタルに迫るために「個々人・チームとしての<理解力>も技術の1つとしておきます。



「体」・・・<フィジカル>
・基礎的体力
・身体能力
・各プレーに対しての身体動作の有りよう等・・・・

≪フィジカル≫的に言うと・・・
・スタビリティー・・・基本的な筋力など
・モビリティー・・・・・可動性(柔軟性や可動域含む)
・ファンクション・・・・連動性(しなやかな身のこなしなど)

※あえて、調整力や敏捷性・巧緻性といった表現は避けておきます。



長い前段になりましたが・・・
テーマはここからです!



<メンタルの要素>


「心」・・・<メンタル>と言いたいところですが、一工夫を!

・平常心であること<いつでもフラットな気持ちに持っていく>
・不安や焦りのマイナス発想
・緊張感・・・プラスにもマイナスにもなる
・スピリット・・・私は勝手に「闘う気持ち」としています。

このようなカテゴリーに整理して見た上で


「自分のこころ・メンタル」をどうコントロールすればよいかを
次回より深めて行きたいと思います。


(全体的に適切な用語があるかと思いますが、ご了承下さい。)

「どうしよう・・・」と思うことは常にあります。
少し頭を整理してみれば・・・の一つの「足がかり」として今回掲載しました。

長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。

2021年12月19日日曜日

バレーボールの「見え方は変わっていく!」 (過去記事掘り起こし)

ずいぶん前の記事を手直しして掲載したいと思います。

私の経験から感じたこと・・・



私事、30才にして一旦完全にバレーボールから離れました。

子育てと障害のある子供たちに惹かれて・・・

そして17年全く触れもせず。
病気の事もあり縁あって近くのN高校女子の監督をされている先輩に声をかけてもらい再スタート。




そこからの話です。

なぜ前振りがいるか???
空白があったから新鮮に感じ見えてきた事もあると思うから・・・
(空白のおかげでもがいても埋まらないものも大きいですが)

さて本題・・・


N高校の先輩はとにかくいろんなことを教えて下さった。

でも・・・最初は・・・「見えなかった」

バレーボールから離れた時間のせいか、考えていなかったせいか等はわからない。



そう、選手の動きもフォームの善し悪しも見えない・・・。




数ヶ月してやっと見えてきたのが「静止画」だ。
動き出しやコンタクトの瞬間が見えるようになった。


でも全く話にならない・・・
マシーンをしつついろんな選手やチームをひたすらに見続けた。

とにかく「分かるようになりたいから!」

するとだんだんと・・・見えてきたのはワンプレーごとの「動画」だ!


それが見え始めると・・・
見える範囲が膨らんでいき・・・
個人からチームへ・・・そして・・・相手コートの動きへと広がっていった。



プレーが「動画」になり繋がっていくと・・・

一連の「流れとしてのプレー(バレーボール)」が見えてきた。


そうすると・・・
自分の中に<納得><理解>が生まれ、一方で<疑問>が頭をもたげてくる・・・

蛇足だが・・・今自分の持っている「考え」に縛られてはいけないと思う。
今の時点で、考えがないのはもっと教える選手に失礼だが。


バレーボールの世界は広い! 深い!
そう考えるとやはり「貪欲さ」が求められると思う・・・。


さて本筋に戻って・・・
なぜこんなことを書くのかというと・・・

教える側も教わる側も・・・そこにいる一人一人の「見え方」に注目できれば・・・
進む方向も見えてくるのではと思う次第です。

コーチが思っているほどに選手には見えなかったり・・・

コーチ自身が分かっているつもりでも「もっと見える事があるかも知れない」と。



見えている「一コマ」でなく・・・

変な言い方ですが・・・それぞれの「脳みそ」
眼を向けてみたら面白いと・・・。

「捉え方」「見え方」「理解度」「方向」・・・・


それは一人一人の頭の中・・・(指示的指導はそこを見ない・・)


コーチと選手ともに・・

理解が少しずつ共有されていけば・・

選手たちは、より意識的に・・意欲的に取り組めおもしろさが増すのでは?!


チームの「一致点」がどれだけ共通のものにできるか・・・
できた分、強くなれそうにも思ったりします。



いかがでしょうか???



最後まで読んで下さりありがとうございました。


2021年12月18日土曜日

その場面、攻撃的か?守備的か?  局面を区分できれば、戦い方は変わる! 

バレーボールには・・

いくつかの「場面によって区分する」考え方があります。




FIVB(国際バレーボール連盟)においては・・

「レセプション・フレーズ」と「トランジション・フレーズ(ラリー)」の2つに分け・・

それぞれ「complex 1(レセプション)」「complex2(トランジション〜ラリー)」

としています。


両チーム、整った状態から「攻守」に入る「complex 1」・・サーブから・・

レセプション攻撃に対してのトランジション(切り返し)以降のラリーを「comprex 2」。


サーブ側チームは、いかにブレイクポイント(連続得点)を取るか?の最初であり・・

レセプション側は、いかにポイントをもぎ取るか?の一番整理された状況からスタート。


(いかにサーブとブロックが重要か見えてきませんか?・・また別機会にでも・・)


トランジション(ラリー)になれば・・・

攻守交代の場面があらゆるところで見られることになります。


この攻守交代の場面をより明確にできれば・・・

チームとして攻めきるところと・・・

何とか守って攻撃のチャンスに繋げるところが見えてきそうです。


もう一つの「complex(コンプレックス)」

相手からの「攻撃」「返球」の状況に対して・・・

4つの場面に区分して攻守を考えるというもの。




「コンプレックス1〜4」表:足立龍哉さんの進化型バレーボールより



ご覧の通り相手からは、①がチャンスボール〜④は真逆(Aパスから攻撃される)
攻撃側になると、右矢印のように逆になる。
当たり前と言えば当たり前のことなんですが・・

例えばラリー中に・・・
①チャンスボールからとなると・・・判断して準備を整えればOK!
「もらった!」となる場面
②もできるだけ近い形で攻めたいところ。
④は逆なので「何とか守備でつなぎたい」。しかしこれを繋げるとビッグチャンス!
③は、ハイセットになるような場面・・・
これが1番の分かれ目かも??

①②は基本的に攻撃的・・・
③④は守備的局面と言えるでしょう。



さて、何が言いたいのか?・・・
①②のチャンス・ダウンボールでは・・「ヨシ、点をとるぞ」の攻めで・・
③④相手有利な状況では・・「ブロックに集中!何とかつなぐぞ!」の守りの場面。

相手からやってくることが見えれば・・
攻めるのか? 守るのか?・・・
ただ、ラリーを続けてしまうのではなく・・・
集中でき・・切り替えもできて・・結果、得点につながりやすくならないでしょうか?


特に③④の守備的場面で・・・
何とか繋がったボールを・・・
ハイセットできるか?・・・できれば攻撃権となるので、やはりハイセットは重要!


そして、セットできれば・・・
打ち切ることができるか?
1番大きな差が出るのが・・ここ!

一般的に・・特に、高校生くらいまでで・・・

言い方は悪いですが、「ただ打っているだけ」が多い(精一杯カモですが)・・。

簡単に相手に攻撃権を与えてしまうようなアタックの多いこと・・


ラリーが続くのは、バレーボールのおもしろさではありますが・・ちょっと違う。

つないだボールを決めにかかる「ダイナミックなアタック」がその場面では・・

1番必要・・こっちの方がバレーボールがおもしろいはず!


(得点を取るために「ここをがんばって上手くなろうよ」ってなったらステキ!)


ミスをするかも・ブロックにかかるかもしれないですが・・

攻めきって得点を取る場面(区分を知って)では・・

ぜひアタッカーに「思いきる」意識とスキルを身につけていってあげて欲しいと思います。

その方が、間違いなく強くなる!

もちろんチームとしても理解しあえれば勇気もプラスですね。


せっかくきた攻撃権〜得点を取るべし!です。

 流れもぐ〜んと引き寄せられる可能性もあるので・・



攻撃的な局面か?守備的な局面か?

トランジション寸前の場面を(攻守ともに)とらえられれば・・・

(攻:攻めきる! 守:ブロック・ディグの準備!)


次のプレーの準備が早くできたり、打ち切る(得点を取り切る)プレーが多くなり・・

選手たちの持っている力をより発揮できるのではないかと思うのでした。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

2021年12月16日木曜日

レセプション 基本的考え方と段階的練習例 (進化型バレーボールより)

レセプションには・・「カンペキ」というのはありません・・。

みなさんもいろいろと工夫・試行錯誤しつつ取り組まれていると思います。


この冬・・

もう一度見直しも含めて・・

これ、じっくりレセプションを段階的に取り組む価値はありそうです。


 資料的には、もう10年近く前の資料になりますが・・

今でも十分に活用できる内容だと思っています。



強いて追加すれば・・

身体の「正面」を基本にしつつ・・

発展的には、身体を外れても「面」をターゲット(セッター)に向ければOK!

ということも、後に言われていました。


以下、足立龍哉さんの進化型バレーボールより引用させて頂きます。
                     (若干加筆させて頂いております)


【レセプションの基本的考え方】

ぜひご覧ください!(画質悪いですが・・よくわかる基本の「キ」)









【レセプションの段階的練習方法例】

 ☆形としての「方法」だけでなく

   ぜひポイント(視点)を考えつつ参考にしてください。



1 体の正面でボールをキャッチ、そしてタッチ/当てる練習

 ・最初に姿勢に注意してください。

 1)サーブはネットから 6m~9mの位置から打ち、レシーバーは体の正面でボールをキャッチ。

 ・動作中の重心の動きは直線的(ライナー)、上下運動しないように注意してください。

 ・ボールをキャッチする際、フットスタンス(足幅、位置)、体の方向に注意してください。


 2)次に体の正面でボールをタッチ/当てる練習を行います。

 ・面を作ってまずは当てるだけ・・

 

  ※都度ストップして指示ではなく、連続的に行って感覚をつかめるようにしてください。


 2 実際にレセプションをする(コンタクト)

 1 )ターゲット(セッター役)を正面におき、実際のサーブカットを行います。
 ・サーブのスピード・力を利用して返球距離を調整するコンタクト/感覚を体得していく


 2)返球距離を変えての練習

 ・短い・長い距離それぞれの返球感覚を体得していく。



3.返球先(返球角度)/入射角・反射角:<「面」を返球先に向ける>練習

 ターゲット(セッター役)を2カ所にします。

  返球先を正面ではなく、選手の斜め 45 度(クロス)へ変える。

 「面」を返球先に向けることを意識して行う。

  返球する角度を徐々に広げて行きます。

※ 姿勢・コンタクト・返球距離もあわせて練習できれば・・。


4,移動を加えたレセプションの練習

 1)左右へ移動してからレセプションをする

 ・スタート位置から左右外側(約1m~2m)から移動してレシーブします。

 ・移動中の重心の動きが直線的(ライナー)になるように注意(上下運動しない)。


 2)後方へ移動してからレセプションをする

 ・ スタート位置をアタックライン(3m)付近から後方へ移動してレシーブします。

  移動中の重心の動きが直線的(ライナー)になるように注意 (上下運動しない)。


5.複数でレセプションをしていく(発展させる)

 ・役割分担ができればスムーズにおこなえる。

 ・発展的に人数を増やしていく。


常に姿勢(レシーブする前、レシーブ中、レシーブ後)に注意してください。


☆サーブは、簡単なサーブ(トップ、バック・スピンサーブ)から始め・・

 徐々にスピード をアップしたサーブへと変えてください。 


この冬、じっくり段階的に取り組むことで・・

レセプションのフィーリングとスキルを会得する材料にしていただければと思います。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

2021年12月15日水曜日

教えられる・学ぶ・理解する・考える 

バレーボールを選択してプレーしている、特に子どもたち・・

自分のいるチームが全ての情報源でもあり・・

中々「それ以外」からなんて考えにくい現状かなと。



どのように伝え、スキルアップ等を目指すのか?については・・・

「これをしなさい」的ではなく、「自分たちで考えられる」ような指導の模索も多々あるようですが・・


さて、これから先・・

どうして行けば、子どもたちにとって、バレーボールがさらにステキなものになって行くのかなあ?

みたいなことを一考する時に来ているように思うのですが、いかがでしょう?


バレーボールに限らずですが・・

知らないことやできないことは、教えてもらわないと分かるようになりませんよね。

ただ、その「どのエッセンスを教えるか?伝えるか?」で・・

指導のあり方みたいなのはあるでしょうが・・・



さて、問題はここから・・・

これまで、大学のリーグを観に行ったり、テレビでVリーグ関連の試合を観ていて・・・

また、SNSでバレーボール指導方法みたいなのをチラチラ見る中で・・                 


「どれだけ解ってるんやろ??」と思うことがしばしばありました。

     (私個人の感想ですので、あしからず・・。私もまだまだ勉強中。)


解ってる?というのは・・・

知識として・・・とか・・・形として・・・

とかと言うのとはちょっとニュアンスが違う感覚で・・・



話は大きく逸れますが・・・

数年前、解剖学や心理学の勉強をしたことがありました。
それで、「ここにこんな臓器があってこんな働き」とか
「こんな考え方でたとえば〜〜というのが○○心理学の基本」とか・・・
それは単純に覚えていけば良いことなんですが・・・
ちょっと考えると・・・
「で、どういうつながりがある?」とか「どんな流れでそうなった??」
ということがグルグル頭を巡って・・・
「これは大変だわ(汗)」という状態になっています。



話を戻して・・・

バレーボールでも・・・
結局プレーする選手が・・
チームが・・

「どれだけ考えてやっているか??」

 ・・・もちろん前向き・上向きで!・・・

に視点がいくことが大切なんだということが言いたくなったのです。

教えられたことができるようになった・・・
フォーメーションの基本を理解して動けるようになった・・・等。

ちょっと考えてみて下さい・・・

たとえばステージが変わるとまた新たなことを学んでいくことを・・・
中学校のレベルと高校のレベルでは・・・全然違うスタンスが必要・・・


なぜこんなことを言うのか???

大学生やVリーグを観ていると・・・
「これまで辿ってきた(教えてもらった)遺産(言い方はご勘弁)」でプレーしているように私には見える選手があまりにも多い!!

自分のたどってきた中での宝物はとっても大事ですが・・

バレーボールはまだまだ深い・・

だから・・最先端では・・イタリアに行く選手が増えてきているのでしょう?!


もっともっとプレー間のつながりやチームのシステムやスキルアップ・・・等々・・・

自分(自分たち)のプレーに疑問を感じたり、もっと違う・高いレベルに貪欲に思考するようなバレー選手がみたいなあ・・・と感じたのでした。

子どもの頃から・・

教えられ知ってできるようになる・・だけでなく・・

自分から広い世界に関心を寄せ・・見つけようとする感覚へ・・なんて思います。


例えば・・

教育現場でも・・

一斉授業だったのが・・

グループワークやディスカッション形式に変わってきていることと同じかなと。



まとまりのない思いつきですみません。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

2021年12月14日火曜日

9人制を知り、応用して活かすのはいかが? (サーブ・ハイセット・ブロック)

 みなさん9人制バレーボールはご存知でしょうか?

ママさんバレーは9人制・・

全国レベルでもあり、実業団やクラブなどの全国大会&チャンプリーグ等もあり・・

大学で参加しているチームもあります。

マスターズもありますね・・。


私も9人制あがりでして・・・

社会人になってガンガンハイセットが上がるようになりました。(9人制のミソ!)

ホント、ダイナミックでおもしろいですよ!

これを知らずにもったいない・・と思うことしばしば・・・


6人制との違いは?

男子は、コートが広い(10.5m四方)

フリーポジション

元々・・ラリーポイント制(21点)・・デイグ(レシーブ)今の6人制同様


サーブは2本!

ブロックのワンタッチがファーストタッチでカウント(あと2回まで)!

ブロックのオーバーネットはダメ!


サーブを2本打てるので、1本目に恐ろしいサーブになることも・・

ブロック5人は普通・・

ブロック・ワンタッチが1回カウントなので、ハイセットの良し悪しは大きい・・

そして、それを打ち切るアタッカー・・


とってもダイナミックで・・迫力があって・・魅力いっぱいなんですよ!!



さて、 6人制で活かすとは?

特に、ゲーム形式でやってみたらいいかなと思っています。


サーブを2本打てるので・・

どんなサーブが有効か? 力強いサーブと崩すサーブを考えられる・・

緊張感少なく自分のサーブの良さを知ることもできる・・


ハイセットができないとゲームにならない・・

ブロックが1カウントなので、次がセットになる場面が増える・・

その良し悪しで攻撃性を問われるのでがんばってあげないとおもしろくない・・

何とかハイセットにしようとできる場面が多くなる・・

攻撃と守備・・いかに攻撃しないと点が取れないかを知る機会も・・


ワンタッチOKなブロック感覚(守備的ブロック)を・・

オーバーネットをするかしないかは、選手状況により微妙ですが・・

うまくワンタッチが取れればセットにも繋がりやすい(守備的ブロックの一考)・・


ネットの幅を活かさないとツラい・・

ブロックが多くなるので、中と外うまく使わないと通じなくなる・・

6人制でも同じですけどね。


練習に組み込んでいったら・・

いろんなスキルにつながるし、おもしろいんじゃないかな〜って・・

ひとりでにやけております(笑)


それに・・

もし、将来大人になってからもバレーボールを続けたいと思った時に・・

この9人制の選択は・・大いにオススメしたいとも思うので・・

子どもたちが知っておくことも一つのバレーボール文化かな?と。


たくさんすることがある中で、欲張りな発想かもしれませんが・・

身につけたいスキルの要素を考えた時に・・

「あっ9人制があるやん!」と、繋がりましたので本日の記事にしました。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

2021年12月13日月曜日

バレーボールの特性から 「相手コート」への対応力!

ネット型のバレーボールは当然「自コート」と「相手コート」がありますね。

いろいろなチームを見ていると・・・
自分のコートの「組織化」は一生懸命なんですが、相手コートに眼がいっていないなあ、ということがある気がしています。


それぞれプレーをするには自コートでの役割やスキルが必要で多くの時間を使って当たり前なのですが・・・
ネットを越えてくる瞬間からしか始まっていないように感じることが多々あって・・・


前記事にも似たようなことを書きましたが・・・



とにかく
「相手コート」「相手コートで起きていること」「相手がしようとしていること」「相手ができなくなったこと」・・・


「相手選手が何をしようとしているのか」「いろいろなことができる状況か?」「できないのか?」などなど・・・・


『ネットの向こう側の状況』を捉えることが絶対に必要だと思います。

「やってくるボールを<受ける(レシーブ)>」からの展開ではなく、

「相手がしようとしてくることへの<対応>」から、

すでに自分たちのプレーは始まるのだということ。

そのために観察力・判断力・行動力・スキル・チームスキルを磨く。


パスの形やレシーブの仕方等を「教えられてきた」子どもたちには難しいことになっているのかもしれません。

基本的な個人のコンタクト・操作のスキルももちろん大事です!


でもこのことは「相手を打ち負かす」ことや「相手より有利になる」「相手の居ないところへボールをやる」などの


「本来のゲーム性」であってしかりで・・


自コートの「形」ではなく・・

ネットをはさんでの応酬・・・
「相手とのやりとり」・・・
『遊び』からであっていいことなんだと思ったりします。

その段階から「相手コート」への意識が持てたらいいのになあ・・ということ・・



練習においては・・・
ネットを挟んであれこれやってみる・・・遊びから入ってもいいと・・・
本当はバレーボールを始める段階で取り組めばよいことなのでしょうけど・・・

だからゲーム形式の練習をする意味が大きい・・・。



練習時間のわずか5〜10分でもいいので
「〜ねばならない」ような「形」ではなくって
「相手コートで起きていることを観察して、次にどうなるか?の判断をし、本の僅かな時間(0.数秒)でも余裕を持って準備できる力をつけて欲しいと考えています。


相手コートに目をやるツールの例として・・・

(すでにみなさん、いろいろ工夫されていると思いますが・・・)


4対4(ブロック2枚:レシーブ2枚・・強打はクロスサイドのみ)
  ・ブロッカーはどこから打ってくるかの判断〜動作
  ・レシーブは2人なので判断してそれぞれセンター&クロスサイドへ移動

アタックライン内の2対2
ほんとに初心者がするような遊びですがウオームアップででもすれば違うかな?

・・・などなど・・・


もう1つは・・・
私はやっぱり「ブロック」を提供したい!


手が出なくても
実際のゲームでしなくても
『相手を見ての対応』が絶対に求められるブロックに取り組んで欲しい!!


初心者であってもその感覚が分かっていけるような・・・
そんなプログラムを作れたら・・・と、現場もないのに思っています(汗)



最後まで読んで下さりありがとうございました。

2021年12月12日日曜日

輝け! 誇れ! ミドルブロッカー!!

 もし、どのポジションが一番重要か?と問われたら・・

「ミドルブロッカー」と答えたい・・・そう思っています。


(・・ちょっとイメージ古いです:汗・・)


いろいろなカテゴリーがあり、レベルも様々なので一括りにはできませんが・・

ミドルブロッカー(前衛センター)の果たす役割は大きいと思います。


得点数では確かにサイドヒッター・オポジット(セッター対角)が断然上。

ブロック得点も、相手によりけりですが・・セットにあれば良い方・・

打数も少ない・・


それに・・一般的には・・中学生くらいから・・

背が高いから

レシーブが上手くないから

サイドで打つには足りないから

みたいなどちらかと言えば「マイナス思考的発想」も無きにしもあらず・・。

そんな立場のミドルブロッカーも決して少なくはないのでは?

(ややネガテイブ目線で書きました・・)


でもね・・

目に見えにくいけど、チームの貢献はめちゃくちゃしている!


1番集中し緊張感でピリピリするのがブロック前!

判断して右や左に行ったり来たり・・その身体能力とタッチでの貢献度!

自分は打たなくてもひたすらクイックに入り続ける!

リベロと交代した時に戦略を確認しコートに伝える(結構レベルが上)!

レシーブ位置によって準備に開く方向も右や左に即判断!


中々外からは見えにくいことばかりですが・・

ミドルブロッカーってステキですよね。

集中度と瞬発的運動量を考えるとリベロと交代してリフレッシュすることは・・

適切なんだなと思ったりします。


ひたむきにチームに貢献しまくるミドルブロッカー・・

その分、勝手やサボりは・・バレにくいけど・・あきまへんポジション(笑)



・・できればさらに目指せ!・・

クイックを力強く左右に打ち切るためのノウハウを身につけ・・

ブロックをネットから手が出なくても諦めず出す・・(※)

ハイセットも打つ・上げる・・

・・・のようなスキル・メンタルを磨いていって欲しいなと・・・。

ミドルだから仕方がないとかは・・やめよう・・。


※数年前TVで、今年引退された荒木絵里香さんが、ブロック時に・・

 相手レストに間に合わない・・でも追いかけて・・ネットの下・・

 少し離れたところでワンタッチ取ろうとされてた場面が何度かあって・・

 やっぱりこの人はすごいな!と思ったことがありました。大事!!


それと・・

セッターにとっては・・

ミドルブロッカーを「いつ、どの場面で使うか?」をいつも考えています。

ゲームメイク上、とても大切なことで・・

お互いのスキルの向上・意識の共有が上がるほど・・

強くなれる可能性は広がるように思ったりします。


ミドルブロッカーの選手たちには・・

自分のしている凄さ・チームへの貢献の高さを誇りに思い・・

どんどん磨きをかけて・・

さらに輝いていって欲しいと思うのでした・・・。

(中学・高校生のイメージ中心かな?って感じで書きました)


プレーする側も見る側も・・またおもしろくなりますもんね!!

来週の天皇杯・皇后杯・・こんな目線で観てみては!?


最後まで読んで下さりありがとうございました。


2021年12月11日土曜日

ハイセット(2段トス) 〜意識と段階的練習〜

 昨日「ラリー中アタッカーの準備が大切」と言った記事を書きました。

それと繋がって・・

やっぱり「ハイセット(2段トス)も大事!」と思ったので・・


考え方や練習を段階的に行うことで・・

少しずつスキルが上達すれば・・

またバレーボールがおもしろくなるだろうなあ・・

そんなことを思いつつ・・・

1ヶ月前に1度ムービー化して掲載しましたが、再度並べて掲載させていただきます。





ハイセットって結構緊張するんですよね。
でも、メンタルの向けようによって思い切れてうまくなる率アップ!



ゲーム中、ハイセットになる確率は非常に高い!
だからそこを制してゲームの主導権をつかめ!








ちょっとした時間・場面でもコツコツ取り組めたら・・
そう思ったりしています・・。
もちろん、何かしらの練習とミックスしていければおもしろいかも・・。

しつこいくらい「IN TIME」!
ボールと競争!
少しでも先に到着しましょう!








最後まで読んで下さりありがとうございました。

2021年12月10日金曜日

トランジッション:ラリー中でのアタック準備を大切に(再掲載)

今回は、過去記事の再掲載(一部修正)です。

動画はかなり古いですが(2015)・・汗
(左コート奥:レフトの選手に注目)



動画は先日のセルビア戦の最後の場面。
見て欲しいのは、セルビア:ミハイロビッチ(レフト)選手の助走スタート位置!

「高さとパワー」が違うなんて言われていますが、確かにありつつもこれだけ十分な助走が取れればダイナミックでパワフルなスパイクはみんな打てる訳で・・・・

・・・ということの話です。




さて、今日取り上げるのはいろいろなカテゴリーの試合を観ていてずっと気になっていたことです。

「十分な助走ができるように下がれればもっとしっかり打てるのに」・・・」
そんな場面が余りにも多くあるように感じました。

「それなりに」打って、ラリーにが続く場面・・・
少しトスがぶれるともう返すしかないような場面・・・・などなど・・・

一見「仕方がない」「頑張っている」ような・・
特に「ラリー」<トランジッションからの攻撃>での様子・・・・

       
        (アタック準備段階の画像は・・・ない・・汗)

実にもったいない・・・

ブロックでワンタッチをとった!!!
ディグがつながった!!!       
・・・そしてなんとかハイセット!!!・・

しかし、アタッカーが下がって準備ができず・・・打ち切れない・・・

ゲームの中で・・・最後にどう打ち切るか!!
点を取るためにとても大切な「アタックのための助走準備動作」・・・
もう少し焦点を当てる必要があるように思うのです。


ではなぜ???
選手たちの技術的問題なのでしょうか???
いえいえ「やってない(練習していない)」「意識できてない」のではないでしょうか?


日々の練習で・・・
スパイク練習・コンビ練習・・・そう、「単発 <やりっぱなし>」が多いのでは?

基礎的な「打てる」ことは必要ですが、相手とのやり取りの中でいかに力を発揮するか?を考えると・・・
実際にそのような場面がいっぱい出てきていてもったいないことが起こっている・・・

日々の練習を工夫していってはどうでしょうか?


例えば、2対2で・・・レセプションをした人が必ず打つようなこと
                  (拾ったら自分が打つ姿勢)

アタック練習を・・
レシーブから大胆に下がってダイナミックに打つ!
ブロック動作から下がって同じように・・・


おそらくこれらの練習は取り組んでいることも多々あるかと思います。
でもそれは「基本的に」そう!!」 なのではなく・・・
オプション的な設定になっていないでしょうか?

選手たちの意識の中に・・・
「できた方が・できれば良い」ことになっていないでしょうか?

点数をもぎ取るために「必ず頑張らねばならないこと」→「当たり前の意識」にもっていくことが必要なのではと思います。

「でないとダメ」という発想ではなく・・・
選手の持っている力を「最大限引き出せる」ために必要な動きだと・・・!!!


今回は、気になっていたWS:サイドアタッカーのトランジッションからの準備動作についてあげてみましたが・・・

他にも多くの・・・
「繋げてはいるけれども」・・・
「準備ができれば」もっと活きたプレーができる
・・・

そのような視点で日々の練習を・・・
再考してみてみるのもアリかと。


今、天皇杯・皇后杯  Vリーグをやっていますね。
視聴機会があれば(録画で選手に見せるのもあり)・・
ラリー中、アタッカーの準備動作に目を向けてみて下さい。

ラリー中に・・・
「どこまで下がるねん!!!」みたいなところに目をやればまた面白いかもです〜!


最後まで読んで下さりありがとうございました。



2021年12月9日木曜日

セッター  大事にしたいポイント!

 セッターが必要とされる要素には・・・

ハンドリング  安定したセット  ボールを飛ばせる技術

ネット感  コート感  周辺視野

いわゆるトスワーク・・ゲームメイク、ゲームのストーリー性ある選択

・・・等々があるかと思います。

今回は、その中で特に「ここは大事かな」と思ったところをあげたいと思います。


今回も、足立龍哉さんの『進化型バレーボール』より資料を抜粋させて頂きます。

最後に関連する動画もあげていますので・・

ぜひ参考にされ、ご活用くださればと思います。




【セッターが取り込むべき情報と動作(例:レセプション時)】

上記図のように動き出しから様々な情報を取り込みながらセットすることが求められるポジションです。

身体動作についても、動き出しのスピードや止まる力などが必要。


初歩の過程では、ボールに目がいきがちで、コンタクトやハンドリング、上がるボールの良し悪しに意識も向きがち。(過程では順を追ってしか難しいので仕方がないですね)

しかし上達に従い、上記図の各要素をセッターが取り込んでいくことは非常に重要なポイントであると思います。

今、目の前の選手の状況をつかみつつ、広げられるようにしてあげたいですね。


※ペネトレーション:直訳では「浸透・突っ込む」などの意味ですが・・

 この場合は、準備(プレパレーション)動作(オペレーション)と同意義語とします。



【絶対的にIN TIME!】

セッターに関わらず、ボールの落下点にいかに早く入れるかは・・

バレーボールにおいてはとても大切な要素であると言えます。

特にセッターには必須条件として身につけるべきポイントだと思っています。


少しでも早くボールの落下点に入ることで・・

セッターが止まる時間によって周辺の情報を取り入れられたり・・

どこを軸にして上げるか(起点)の選択ができたり(選択肢が多い方がいい!)・・

アタッカーもセッターが止まることで準備〜動作につなげやすい・・

相手ブロッカーとの駆け引きも生まれやすい・・

もちろん、ハイセットは安定する!(他選手たちも同様)


下の図を参考にイメージを膨らませて頂ければと思います。





【最も難しい4&5番からのレセプション】
        〜セット動作の反復練習を〜


上記のように、レセプション時:4&5番からのセット動作は難しいところ。
しかし、練習では中々取り組まずにゲーム形式で行うだけになっていませんか?

レセプション練習に組み込んだり・・
アタック練習にプラスαなどででも・・
この動作の練習は取り入れることは大切だと思っています。

何気なくゲームで過ぎてしまっていますが・・
意外とこのポイントで・・
失点につながる可能性があるのではないでしょうか?
ぜひセッターに身につけてほしいですね。

動画の後半に解説されていますので、ぜひご覧になって下さい。



【参考動画:セッター練習 from Mr,Adachi 】



最後まで読んでくださりありがとうございました。

2021年12月8日水曜日

プレーの中に「選択肢」を持てるようにしてあげよう!

 バレーボールの練習においては・・

その目的や技術の習得に向けて・・

いわゆる「型にはめる」方法の方が・・

コーチも選手もわかりやすく取り組め・・

身につくのかもしれません。





しかし・・

特にゲームの中で・・

「選択できる」知識と技術を身につけることは・・

バレーボールがさらにおもしろくなり・・

強くなっていくためにも、とても重要な要素だと思っています。



ゲームにおいては、各場面で・・

「対応する・できる場面」があちこちにあり・・(それがまたバレーボールの醍醐味!)

いくつかの方法(選択肢)を知っていれば・・

相手に勝る可能性が大きくなるのではないでしょうか?


例えば・・その場面で・・

サーブ・・・ただ強くスピードのあるサーブを打つだけでなく・・

      どこに打てば効果的か?


アタック・・ただ打つだけでなく

      クロスか?ストレートか?エンドか?フェイントか?

      ブロックに当てるか?リバウンドか?


セットとアタックの関係・・アタッカーが選択できるセット? 


レシーブ・・頑張ってあげるだけでなく

      低い返球か?高い返球か?

      フォーメーションはどれがいいのか?


・・・などなど・・・


その場面で・・

考えてみることができるいくつかの選択肢が・・

あるかないかで大違い!

できればさらに大違い!

ではないですかね。


伝える方法は・・

1.「知らないことは伝えておいてあげる」

選手たちは言われたことしか知りません。できません。(それが多い実情では?)

「サーブにはこんな考え方がある」

「アタックにはこれだけの打ち方がある」

「ブロックにも攻撃的と守備的がある」

「フォーメーションにも種類がある・・今このチームではこれを選択している」

などのことを伝えて・・

練習メニューに組み込んでいき・・

理解と技術習得の幅を広げ・・

ゲームで活かせられればバレーボールがさらにおもしろくなるよ!

とういう伝え方はある。


2.「結果から考えさせて(フィードバックして)知らせてあげる」

ゲーム形式の練習・練習ゲーム等の中で・・

特にうまくいかなかった時・・

振り返ってみて・・(※下記参照)

「どうすればもっと良くなるか?」

選手自身がそう思えれば(思えるように持っていければ)・・

選手の考えを聞きながら・・

「こんな選択肢があるからやってみよう」等・・

伝えてアイテムを増やしていく方法もある。


選手たちは一生懸命に取り組んでいて・・

「知らないことはできない」し、「気づかないことは分からない」

と思うのです。


チームそれぞれなので・・

「これが正しいというのはない」とも思いますが、一考の余地はありかと。


どちらにしても・・

いろんな選択肢を知り、プレーできるようにしてあげたいものですよね。


きっとバレーボールがさらにおもしろくなる!


※メンタルトレーニングでは

 「行った直後に振り返る」のが一番再現性がある、とのこと。

 うまくいかなかった時のすぐ後に「どうしたらいいのかな?」等振り返ったり・・

 逆に「うまくできた時」直後に、「選択した?」と聞いて確認できれば・・

 自分の行動がはっきりイメージ化できて次に生きやすいと。

ご参考まで。

      


過去に関連したような記事を書いていましたのであげさせていただきます。

良ければ一緒に読んでみてください。

ゲームの中での「選択」持ってる?
https://teru174cm.blogspot.com/2014/04/blog-post_16.html
Volleyball with you!!


最後まで読んで下さりありがとうございました。

2021年12月6日月曜日

ブロックに取り組むのは大切!  〜参考動画あり!〜

 前回まで「さあ、ブロックに取り組もう!」で3回に分けて出してきました。

(PC版の最下部に通してのパワーポイント貼っています。良ければ・・・)

そこにも書いていますが・・

ブロックは「実感を持てにくい」プレーであることや

「初心者・低年齢・低身長の選手にとっては更に難しさを感じる」プレーであるかも・・。




バレーボールはネット型スポーツであり、集団スポーツでもあります。

テニスや卓球(ダブルスはあるが)のようにシングルで1回で打ち合うのではなく・・

自コートで3回まで操作して攻撃に転じる! とても難しくするべきことが多いですね。

当然、プラス「ネットの向こう側」に対応して競技することが・・

ネット型スポーツの特徴で、醍醐味なのではないかと思います。


ネットの向こう側への対応をする上で・・

この「ブロックに取り組む意義」はとても大きいと考えています。

そのための技術の習得は必要ですが・・



相手コートの動きに目を向け、ある意味『ピリピリした緊張感』を持って見る!

それに対応してチャンスをつかんで攻撃に転じる!

最適なプレーは、やはりブロックだと思いませんか?

(もちろんいろんなプレーが流れの中で合わさってのことですが・・・)


日本は、レシーブベースでデイフェンスを組織してきましたが・・

自コートの組織づくりから視野を広げて・・

「ネットの向こう側・相手チーム」を見て対応する視点での・・

チームづくり・技術の習得のための練習時間を考え直す必要があるように思います。


練習時間の振り分けを見直して・・

ブロックの練習に時間をあてるようにすることは・・

さらに「バレーボールがおもしろくなる」「チームが強くなる」ために・・

とても意義深いことだと思うのですが、いかがでしょうか?



以下、参考動画をあげさせて頂きます。

「足立龍哉さんの進化型バレーボール」 セミナー等の動画です。

              (ホント貴重な動画! 足立さんに感謝です!)


ブロックに取り組んでいかれる上で、ぜひ参考にして頂きたいです。



  小学生段階でも・・ネットを使わなくても基本的な動きの練習を・・・





         〜 トータル的なブロックの練習 流れ 〜





相手コートの動きに目を向け・・打ってくるコースに反射・反応する・・


最後まで読んで下さりありがとうございました。

2021年12月4日土曜日

さあ、ブロックに取り組もう! Part Ⅲ

 「ブロック」について・・・3回目です。


実際のゲームでどのように組織するか?

どう対応すれば良いのか?

ブロックからの切り返し  〜トランジッション〜

・・の基本の考え方・・

などなど・・



























ホントはこの一連のパワーポイントを使って選手たちにレクチャーしたかったんですが・・

良ければ・・活用して頂けると嬉しいです!
(PC版の最後に貼っておきますね)

明日も「ブロック」関連の予定・・・ホントに「ブロック」の知識は大切だと!!

最後目で読んで下さりありがとうございました。