2012年3月12日月曜日

6人制のルール改正を9人制目線で考えてみる。


ここしばらく「メンタルシリーズ」での掲載をしてきました。

今回からまた趣くままに自分感覚を中心にいろいろなことを発信していくつもりです。

さて今回は


「6人制ルール改正を9人制からみて考えてみよう」と思います。


以下、簡単ながら近年の6人制のルール改正の一部です。
1994年 サービスゾーンが従来の右隅から3mの範囲からエンドライン一杯(9m)に広がる
1995年 腰から下での打球の反則が無くなった。
     ファーストレシーブのダブルコンタクト(ドリブル)が廃止。
1998年 リベロ制の正式導入
1999年 サーブのネットインを認める
1999年ラリーポイント制の採用
2007年 ネット上で両チームの選手がボールを押し合った場合も、プレー続行となる。
2009年 パッシングザセンターライン
2009年リベロに関するルール(2人交代制:ベンチ入り14名に)
2009年 タッチネット


改正にあたっての意味合い等に関して、時間短縮・ラリー継続化・専門性・・・見る側にとっての視点も大きかったように思う。それ以外にメディア関係を耳にすることもあったが、詳しいことはまた、調べて頂きたいと思います。

というのは、今回のテーマはルール改正に対する一考ではないので・・・・

今回取り上げたいのは上記ルール改正の中の「下線」に関してでですので。


私はもう20数年前になるが、9人制では1線でプレーしていました。

そのこととこのルール改正を照らして自身の経験と感覚から書いていこうと思います。


話はまた戻りますが、6人制のルール改正に9人制が反映されたとは思っていません。
何故なら国際的には9人制は普及して居らず、言わば日本独毒のスタイルだから・・・
まして日本の中でもマイナー的ですから・・・(ただ、かなりのバレー普及に貢献していると・・)
<9人制に関しての過去ログあります>

上記に若干触れたことはあるが、国際的スポーツ全体に関して「日本人が活躍すること」に何か嫌悪的な意図を感じることがある。
極端な例が「スキー複合」「ジャンプ」のルール改正。
欧米発祥で普及してきたスポーツがアジアの国に活躍の場を奪われる事に対する「意図的改正」がなされてきたことは多くの方もご存じであろう。

しかし、バレーボールに関してはそうではないと私は思っている。

長々と綴ってしまいましたが、ここまでは前段として感じておいてもらったらと思います。


それで「何が言いたいんや?」というと・・・

「9人制で過去からされてきたことを
                6人制でもっと生かすべき」
と言うことです。

サーブに関してもかつてから9人制ではジャンプサーブや斜めに伸びるサーブなど当時の6人制ではない「恐ろしいサーブ」がありました。(2本打てるというのが大きいですが)
今、6人制でもコートサイド9mをフルに使って様々な「攻撃的サーブ」になっていますね。

サーブについてはこれくらいなんですが・・・

ラリーポイント性も導入されて久しくなりますので、すでに対応がなされていると感じています。

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今回1番言いたいのは
「ダブルコンタクト(ドリブル)廃止」と現在の6人制に思うことです。

かつて9人制では(現在も)、とんでもない「スペシャリスト」たちが存在しました。

レセプションはもちろん強烈なスパイクに対してのディグ(強打レシーブ)をものの見事に「オーバーレシーブ」するなんとも「職人芸」のようなプレーヤー達!
高いボールだけではありません。アンダーでもいけるような強打もしっかり腰を入れて見事に返球するんです!

当然それをするためには、身体をしっかりボールが来るところへ移動し構えなければなりません。

今の6人制・・・・同じ事をしても反則にはならないはず・・・
なのに???

というのが私の思いです。

もっともっと「オーバーハンドでレシーブ」すればいいのに・・・・と。
それぞれの「とらえ方」があるところと思いますのでご意見が欲しいところです。

いかがでしょうか?

これまでの「バレーボールってこんなもの」というこれまでの6人制感覚でないことが、昔から日本のバレーにはあったのですから・・・・

これを生かさないという手はないと思うのですが・・・


9人制を「2線級」「リタイア組」「生涯スポーツ」のスポーツとして見ず、一度トップクラスのプレーをご覧になることをオススメします


今回は、まさに「私感覚です」ので・・・あしからず。   

ありがとうございました。





2012年3月11日日曜日

平成生まれの子どもたちの指導への一考

なんのこっちゃっていえ言われそうなテーマですが

「平成生まれの子ども」の指導はどうなのか??


もちろんそのようなことは関係なく指導されて実績をあげれれているトップチームの指導者も多く居られるわけで、単純には言えないことですが・・・


少し社会的流れを踏まえて一考してみようと思います。

私の子どもの時代はまさに「スポ根」世代!
「巨人の星」や「サインはV」なんて・・・知らない人も多いかな?

それはそれで今でも必要な「負けてたまるか!」のところで大切なところ。

その後「新人類」なんていうカテゴリーの若者が増え、「個人主義的」な社会へと変わってきた。
今の小学生や中学生の親御さんはそのあたりが多いかも・・・。

核家族化・地域のコミュニテイーの衰弱・・・・そう、怖いおっちゃん・あばちゃんがいなくなった。

その後、情報化社会の発展から「携帯電話の普及」など、「自分たちで納得しあえるツール」が発展したり・・・そこには以外と落とし穴があるように感じることもあります。


これはあくまで一般的な社会の流れなので、今の子どもたちがその中にいるとは言えないということは押さえておいて下さい。


バレーに関して気になる話が複数の経験豊かな指導者が言われたのを聞いたので一考しても良いのでは・・・・というのが今回の意図です。


一人は私の無二の親友

彼は本当に多くの中学生や高校生を指導してきました。

かなりのトップの指導者です。(プロフィールは今は???で)

一昨年、久しぶりに再会し、やはりバレー談義になりました。

その中での言葉です。

「昔のように追い込むだけでは子どもはついてこない」「すぐに自分の都合の良い気持ちに納得して逃げることを考える」「平成生まれの子の指導は別物や」って。

オマケですが「おれはどっかで笑いを取り入れるようにしている」と。アホなあいつらしいと思った。


もう一つ、これは先日高校の卒業時の「送別会」で監督さんが言われた言葉・・・
この先生も府下では「指導普及」のトップに居られる方である。

「追い込んでいるチームに勝ちたかった。そのためにはそれ以上に追い込む必要を感じていた」
「しかし、今の世代の子にとって本当にそれがよいか疑問を感じるようになった」
「高校生全体もそうであるが、クラブの指導も<今の子どもに合った指導が必要なのかと思っている>」と。


見事に一致しているのである。

両人ともそれなりの年齢にいたっての考えであろうと推測するところであるが、私の感覚としては全く同意できるところであり、納得した次第であった。


ただ一つ

決して「穏やかに」とか「厳しさがない」と言うことではないことは理解しておいて頂きたい。

もちろん子どもにとっては「思い悩み」「先が見えない」そういうところには持っていく。
しかし、どこかで「頑張っていこう」「バレーって面白い」「勝ちたくて仕方がない」

そうした気持ちを育むような工夫がこれからの、特に究極のトップではないところからなされて行っても良いのではと思うところです。


いかがでしょうか???