2014年5月28日水曜日

「高い目・低い手」

元全日本女子の監督の小島孝治さんが逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

私には遠くの存在でしたが・・・
ある本を手にしたことがあります。
もう10数年前に・・・

『高い目低い手』

全くバレーボールとは関係なく、障がいのある子どもたちとの関わりの中で強烈に入ってきたこの
「高い目低い手」

指導の場面において・・・
「高い」視点を持って・・・あらゆる可能性と方向性を模索することを常に頭に・・・
「低い」手当て(手立て)・・人をしっかり支えていく「手」をあてられること・・・

今はもう手元に本はないので、本の内容がこの通りだったかどうかは分かりませんが(ズレているかも)

私にとって教育に携わる中でずっと心の中心においていたことであり・・・
バレーボールのコーチをしていく上でもこの視点は大切にしようと今も思っています。

かつてのユニチカのバレーボールがどうだったとか、昔のバレーボールがどうだったとか言う次元ではなく・・・

どのような場面においても・・・
「人を育てる」ということには変わりなく・・・

それが自己の位置や名誉や野望ではなく・・・

チームが・・・
選手が育っていくということに・・・

私たち指導(コーチ)する人間の価値があるのではないかと
改めて思うところです。

小島先生とは全く接点もなかったのですが・・・
バレーボールというカテゴリーの中でこの本に巡り会えた私は・・・
大きな財産を頂いたように感じています。

ここに改めてお礼とご冥福をお祈りしたいと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

2014年5月21日水曜日

位置について〜「よ〜い・『い』」〜ドン!!

バレーボールの基礎基本ってなんだろう??
最近特に思うことです・・・。
ググってみると・・・
「コンタクト」や「コントロール」時の<形や在り方>みたいなことがいっぱい・・・
う〜ん・・・
それはそれでそうなんかなあ・・・とも思いつつ違和感を感じる・・・
「それだけ??」

私はどうしても・・・
ボールにタッチする前の「動作やタイミングの取り方」が不可欠に思えて仕方がない。
むしろこちらの方が「基礎基本」であるように思う。

そう思って来た中で・・・

「あっ!!これ!!」と思ったことです。

「位置について〜よ〜い〜ドン」
これは誰にでも分かる感覚ですよね。

50・100m走などのスタートの感覚です・・・。
「位置について」・・・リラックスして準備・そこに「入り」ます。
「よ〜い」・・・・・・一気に集中して動き出せるように緊張を高めます。
「ドン」・・・・・・・一気に出ます!
という感覚そのものです。

これが使える〜〜〜!!!

要するに・・・
どこで構えて・・・相手に眼を向けて・・・「位置について」
どこで集中して・・一瞬の焦点化・直前の準備姿勢・・・「よ〜い」
ボールに対応・・・自分から反応・仕掛ける・・・「ドン」

おおざっぱに言えばこういうことかなと・・・

具体的には・・・
例えば・・・こだわりはいつも「ブロック」から・・・
「位置について」・・・相手コートにボールが行き、ファーストタッチ・・・
「よ〜い」・・・・・・トスが上がる瞬間まで・・・この集中と準備が絶対必要!!
「ドン」・・・・・・・素早く移動

レセプション・・・
「位置について」・・・サーバーがサーブ動作に入る時・・・注目&自分の位置とメンタルの準備
「よ〜い」・・・・・・サーバー凝視!!・・・集中MAX!!
「ドン」・・・・・・・反応

と言った感じで・・・

タイトルに「よ〜い『い』」と『い』をあえてつけたのは・・・
その流れの中で・・・
「判断するポイント」のタイミングが必要ということと・・・
レシーブやアタックまたトスの場面においては・・・
「ため」や「間」・・・
要はよく言う「In Time」の重要性がこの『い』になる訳です。

明日からでも・・・
この「位置について〜よ〜い『い』〜ドン!!」の視点で見てみて下さい!!

単純な「コンタクト」「コントロール」の練習がいかに<流れがないか>ということ・・・
またこの「位置について(準備)〜よ〜い(集中)〜ドン(ボールに対応する)」がいかにバレーボールの中で大切か・・・

誰でも分かる感覚だと思いますよ。
単なるリズムだけでなくって・・・
どんな準備をするのかがね。

最後まで読んで下さりありがとうございました。