2016年1月29日金曜日

これから先を見ている!! 〜あやめ野中学奮闘記最終話〜 

数回に渡って・・・
初心者中学生軍団のデビュー戦に関して書いてきました。

「自分の中の弱虫」に気づく機会を得たこと・・・
「コートの中では自分で責任を持つ」試合を経験したこと・・・
「一般的でない取り組み方」でここまできたこと・・・

などについて書いてきましたが・・・


最後にもう1つ!

このチーム(監督も選手たちも)は・・・
<しっかり「これから先を見ている!!」>ということ!!

大事な試合に負けた後も監督から・・・
「今自分が強くならないとダメ!」
「上手くなってから、2年3年生になってからという気持ちではダメ!」と。

また・・・全試合終了後に・・・
選手たちにどうなっていきたいか?(目標は?)聞くと・・・
「3年生には、札幌市で上位(ベスト4)を目指し、全道大会に出る!!」
と、はっきりと強い口調で言い切っていました。

これまであまり「ガッチリはめたようなスキルアップの練習」ではい取り組み方できましたが・・・
当初から・・・
「3年生になった時には勝負をかける!!」ことを・・・
明確にして歩んできたのです!

チーム全体が遠い見通しの中で・・・
夢と希望を抱き・・・
しっかりと意識し・・・
目標を明確にできていることこそ・・・
このチームの素晴らしさではないかと思ったりもします。

目先の試合に勝つことも必要ですが・・・
先の見通しの中でポイントを明確にすることで・・・
「今何をするのか?」といったテーマをしっかり持って日々の練習に取り組むことによって・・・
いろいろな「力がついてくる」・・・・

このチームを見ていると・・・
1つの大切な要素を提示してくれているようでなりません。

初心者だけの集団だからなのかもしれませんが・・・
経験者や学年がまたがるチームにおいても・・・

ここでもやはり・・・
「みんな、一考してみましょうよ!」
と言えることだと思います。
是非一度これまでを振り返りつつ、検討してみて欲しいものです。


最後にこのように遠い見通しの中でやっていくのは・・・
やはり大変なことのようです。

杉山監督いわく・・・
「とにかく我慢です〜!」
やはり思うようにできない選手を見ていたり・・・
弱々しい姿を見るにつけ・・・
怒りたくなってしまうとのことでした(笑)

これから先の・・・
札幌市立あやめ野中学校男子バレーボール部を・・・
見守ってくださいね。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

2016年1月28日木曜日

デビュー戦までの特徴的な取り組み 〜あやめ野中学奮闘記⑤〜

入学後、5月に産声をあげた「あやめ野中学校バレーボール部」に1年生7名の全くの初心者が入部してスタートしました。

1月後半にデビュー戦の様子やそこで得たこと等については前回までに書いた通りです。

この学校、そこまでが・・・
これまで一般的に進められているクラブ活動とは少し違ったやり方・進め方をしてきていましたので・・・
今回はその点について書いていきますね。

番号順に並んでいるのも可愛らしいですね。

普通なら・・・
パス・レシーブやアタックの形等から教えて行くのではないかと思うのですが・・・

「とにかくやってみよう!!」的な方向で・・・
相手にパスを出すことや・・・
ネットをはさんでやりとりを楽しむこと・・・
時折パスの仕方などを教えたり・・・
高校生などがやってきて教えてもらう時間がある程度で・・・

「ガッチリ基礎言われている?パス等のカタチの指導
・・・<ではなく>・・・
「やりとりをする・楽しむ中でゆるやかな技術指導」に取り組んできました。
その中で・・・
レシーブの位置取りやぶつからないやり方は?とか
レセプションの人数がW型の5人より4人の方がやりやすいなあと選手の感覚からフォーメーションを決めたりしていました。

面白いのはサーブ!!!
5月に生徒たちに会った時「どんなことができるようになりたい?」
と聞くと・・・
多くが・・・
『ジャンプサーブ!!!』と。
やりたいサーブを自分でやっていく・・・と・・・
それ以来、半数以上がずっと自分でジャンプサーブを打ち続け・・・
デビュー戦でも披露していました。
精度はまだまだですが・・・楽しみでもあり・・・どうなっていくのか?という面もあり・・・?!

もう1つは、デビュー戦まで・・・
「ポジションを固定しないで複数ネットをはさんだ練習やゲームをやってきた!!」
デビュー戦も・・・
ライト後衛(サーバーになった人)がセッターで・・・
あとは前衛も後衛も自分のポジションで・・・
「アタッカー!!」
すなわち「6−6」システムで・・・
全員がどのポジション、どの役割もするようにずっと取り組んできました。

話しの上で、練習過程で「ポジションフリー」は聞きますが・・・
試合当日も「6−6システム」でやりきっているチームはあまり聞かないですね。

もちろん通過点としてですが・・・
将来的に見て・・・
「どのポジションも、どんなプレーもできる選手・分かる選手」へのベース作りをしてきていたと思います。
今後少し役割を絞るようですが、展開が楽しみです。


これらの方向で取り組んだのは・・・
初心者には「パスのカタチから」といった伝統的な方法に対して違った方向の模索や・・

試合ごとに勝たないといけない(となってしまっている)ので、「固定化」したチームづくりで本当によいのか?
といった疑問等があったり・・・

監督自身が・・・
幅広くバレーボールを学び・・・

バレーボールを選択して意気揚々とやってきた子どもたちが・・・
ずっと先まで・・・
「バレーボールが大好き!」で「バレーボールはオモシロい!!」
そう思いながら・・・
技術的にもメンタル的にも・・・
育っていく子どもたちが多くなるための・・・

1つの方向・模索だと思っています。


今回の一連の記事は・・・
全く新しい子どもたちだけのチームの・・・
「特異なケース」なのかもしれませんが・・・

今、当たり前にやってきている各チームにとっても・・・
とても考えさせられ・・・
一考できるものではないでしょうか?

何かしらの「創意工夫の余地あり」な部分を・・・
私たち大人が変わって見せることが・・・
大切なように思います。

まだまだ、皆「知らないままにやっている」チームがはっきり言って多いです!!
いろんなチームやケース・・・
また理論的なところにも・・・

学びを求めてみることは・・・
指導者・選手&チームそれぞれの成長に繋がるように感じています。

いかがでしたでしょうか?


そんなこんなで「公式戦デビュー」を終えた・・・
『あやめ野中学戦士たち』のこれからを・・・
また楽しみにしていけたらと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございました。