2016年1月28日木曜日

デビュー戦までの特徴的な取り組み 〜あやめ野中学奮闘記⑤〜

入学後、5月に産声をあげた「あやめ野中学校バレーボール部」に1年生7名の全くの初心者が入部してスタートしました。

1月後半にデビュー戦の様子やそこで得たこと等については前回までに書いた通りです。

この学校、そこまでが・・・
これまで一般的に進められているクラブ活動とは少し違ったやり方・進め方をしてきていましたので・・・
今回はその点について書いていきますね。

番号順に並んでいるのも可愛らしいですね。

普通なら・・・
パス・レシーブやアタックの形等から教えて行くのではないかと思うのですが・・・

「とにかくやってみよう!!」的な方向で・・・
相手にパスを出すことや・・・
ネットをはさんでやりとりを楽しむこと・・・
時折パスの仕方などを教えたり・・・
高校生などがやってきて教えてもらう時間がある程度で・・・

「ガッチリ基礎言われている?パス等のカタチの指導
・・・<ではなく>・・・
「やりとりをする・楽しむ中でゆるやかな技術指導」に取り組んできました。
その中で・・・
レシーブの位置取りやぶつからないやり方は?とか
レセプションの人数がW型の5人より4人の方がやりやすいなあと選手の感覚からフォーメーションを決めたりしていました。

面白いのはサーブ!!!
5月に生徒たちに会った時「どんなことができるようになりたい?」
と聞くと・・・
多くが・・・
『ジャンプサーブ!!!』と。
やりたいサーブを自分でやっていく・・・と・・・
それ以来、半数以上がずっと自分でジャンプサーブを打ち続け・・・
デビュー戦でも披露していました。
精度はまだまだですが・・・楽しみでもあり・・・どうなっていくのか?という面もあり・・・?!

もう1つは、デビュー戦まで・・・
「ポジションを固定しないで複数ネットをはさんだ練習やゲームをやってきた!!」
デビュー戦も・・・
ライト後衛(サーバーになった人)がセッターで・・・
あとは前衛も後衛も自分のポジションで・・・
「アタッカー!!」
すなわち「6−6」システムで・・・
全員がどのポジション、どの役割もするようにずっと取り組んできました。

話しの上で、練習過程で「ポジションフリー」は聞きますが・・・
試合当日も「6−6システム」でやりきっているチームはあまり聞かないですね。

もちろん通過点としてですが・・・
将来的に見て・・・
「どのポジションも、どんなプレーもできる選手・分かる選手」へのベース作りをしてきていたと思います。
今後少し役割を絞るようですが、展開が楽しみです。


これらの方向で取り組んだのは・・・
初心者には「パスのカタチから」といった伝統的な方法に対して違った方向の模索や・・

試合ごとに勝たないといけない(となってしまっている)ので、「固定化」したチームづくりで本当によいのか?
といった疑問等があったり・・・

監督自身が・・・
幅広くバレーボールを学び・・・

バレーボールを選択して意気揚々とやってきた子どもたちが・・・
ずっと先まで・・・
「バレーボールが大好き!」で「バレーボールはオモシロい!!」
そう思いながら・・・
技術的にもメンタル的にも・・・
育っていく子どもたちが多くなるための・・・

1つの方向・模索だと思っています。


今回の一連の記事は・・・
全く新しい子どもたちだけのチームの・・・
「特異なケース」なのかもしれませんが・・・

今、当たり前にやってきている各チームにとっても・・・
とても考えさせられ・・・
一考できるものではないでしょうか?

何かしらの「創意工夫の余地あり」な部分を・・・
私たち大人が変わって見せることが・・・
大切なように思います。

まだまだ、皆「知らないままにやっている」チームがはっきり言って多いです!!
いろんなチームやケース・・・
また理論的なところにも・・・

学びを求めてみることは・・・
指導者・選手&チームそれぞれの成長に繋がるように感じています。

いかがでしたでしょうか?


そんなこんなで「公式戦デビュー」を終えた・・・
『あやめ野中学戦士たち』のこれからを・・・
また楽しみにしていけたらと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

2016年1月27日水曜日

「うまくなる」=「強くなる」ではないよね! 〜あやめ野中学奮闘記④〜

公式戦デビューを意図しなかった形(勝って次に進むはならず)でしたが・・・
これからチームとして歩んでいくための・・・
とっても大切な「闘う気持ち・スポーツマインド」といった要素に気付くことができました。
今後に大きく繋がる「最初の一歩」でした。

試合の最後に集合して少し感想等を話しました。
「うまくなるだけでは勝てなく、自分が責任を持ってやりきる「強さ」がいるよね」
「チームとしても互いに励ましたり、指摘したりも・・・」
「これから少しずつ・・・強い「男」になって強いチームになっていって下さいね」と。


目の前のあやめ野のみんなの目はキリッとして、初日のスタート時の期待感やあこがれの様子とは明らかに違っていました。
ホントにステキなやつらです〜〜〜!!!

ふと、入部時を思い出しながらもう一度みんなを見ると・・・・
「おっ、大きくなってる〜〜!!」
雰囲気が変わっただけでなく身長も伸びているんですよね。
もちろん成長期で心もどんどん大人に向かって行っているところ・・・

そんなみんながたくましく思え・・・
今後の成長に大きく期待感が膨らんで・・・
貴重な1日を終えました。


今回のデビュー戦を通して・・・
私もタイトルのような「上手くなる」=「強くなる」ではない!!
ことをはっきりと感じさせられました。

「テクニカルの基礎基本からスキルアップをいかにするか?」や・・・
「ネットの向こうの相手にどう対応すればよいか?」や
「システムやフォーメーション&戦術をどう理解・浸透させるか?」など・・・

これらをいろいろなカテゴリーやレベルに合わせて・・・
「目の前の選手にあったものを」提供して行こう!と・・・
模索しつついろんなチームにお邪魔してきました。

しかし、個々人の理解も含めて・・・
「どうしたら上手くなれるか?」だけでなく・・・

<強くなるための要素>も
一緒に伝えていく必要があると強く思いました。
今回のあやめ野の選手たちの・・・
「弱虫に負けた姿」〜「自分で責任を持ってやりきる」中での・・・
いわゆる「スポーツマインド」に関して!!!

できることなら・・・
やらせるのではなく・・・
イヤになって辞める子どもが出ることなく・・・

はっきりとした理解に至らないまでも・・・
自分たちがそこ(目標やなりたい自分・チーム)に・・・
自ら向かえるような・・・

方法と手立てを打てる指導者でありたいと・・・
改めて勉強させてもらいました。

もちろん「技術力の向上のプロセス」は絶対に重要です!!
技術獲得の過程においても「立ち向かう意識・姿勢」といったことを・・・
『両輪』としていきたいものです!!

みなさんはどう感じられましたか?
またどこかで交流等ができたらオモシロいかもしれませんね。



さて、この「札幌市立あやめ野中学男子バレーボール部」ですが・・・
テクニカル等を含めてのチーム作りが・・・
デビューに至る過程が・・・
結構、いわゆる「普通・一般的」ではなかったのです!!!

その「ユニークさ」も・・・
今回のような成長に関連しているヒントになるかもしれません。

次回はここを書きますので・・・
乞うご期待!!!
ということで・・・・


最後まで読んで下さりありがとうございました。