2021年12月13日月曜日

バレーボールの特性から 「相手コート」への対応力!

ネット型のバレーボールは当然「自コート」と「相手コート」がありますね。

いろいろなチームを見ていると・・・
自分のコートの「組織化」は一生懸命なんですが、相手コートに眼がいっていないなあ、ということがある気がしています。


それぞれプレーをするには自コートでの役割やスキルが必要で多くの時間を使って当たり前なのですが・・・
ネットを越えてくる瞬間からしか始まっていないように感じることが多々あって・・・


前記事にも似たようなことを書きましたが・・・



とにかく
「相手コート」「相手コートで起きていること」「相手がしようとしていること」「相手ができなくなったこと」・・・


「相手選手が何をしようとしているのか」「いろいろなことができる状況か?」「できないのか?」などなど・・・・


『ネットの向こう側の状況』を捉えることが絶対に必要だと思います。

「やってくるボールを<受ける(レシーブ)>」からの展開ではなく、

「相手がしようとしてくることへの<対応>」から、

すでに自分たちのプレーは始まるのだということ。

そのために観察力・判断力・行動力・スキル・チームスキルを磨く。


パスの形やレシーブの仕方等を「教えられてきた」子どもたちには難しいことになっているのかもしれません。

基本的な個人のコンタクト・操作のスキルももちろん大事です!


でもこのことは「相手を打ち負かす」ことや「相手より有利になる」「相手の居ないところへボールをやる」などの


「本来のゲーム性」であってしかりで・・


自コートの「形」ではなく・・

ネットをはさんでの応酬・・・
「相手とのやりとり」・・・
『遊び』からであっていいことなんだと思ったりします。

その段階から「相手コート」への意識が持てたらいいのになあ・・ということ・・



練習においては・・・
ネットを挟んであれこれやってみる・・・遊びから入ってもいいと・・・
本当はバレーボールを始める段階で取り組めばよいことなのでしょうけど・・・

だからゲーム形式の練習をする意味が大きい・・・。



練習時間のわずか5〜10分でもいいので
「〜ねばならない」ような「形」ではなくって
「相手コートで起きていることを観察して、次にどうなるか?の判断をし、本の僅かな時間(0.数秒)でも余裕を持って準備できる力をつけて欲しいと考えています。


相手コートに目をやるツールの例として・・・

(すでにみなさん、いろいろ工夫されていると思いますが・・・)


4対4(ブロック2枚:レシーブ2枚・・強打はクロスサイドのみ)
  ・ブロッカーはどこから打ってくるかの判断〜動作
  ・レシーブは2人なので判断してそれぞれセンター&クロスサイドへ移動

アタックライン内の2対2
ほんとに初心者がするような遊びですがウオームアップででもすれば違うかな?

・・・などなど・・・


もう1つは・・・
私はやっぱり「ブロック」を提供したい!


手が出なくても
実際のゲームでしなくても
『相手を見ての対応』が絶対に求められるブロックに取り組んで欲しい!!


初心者であってもその感覚が分かっていけるような・・・
そんなプログラムを作れたら・・・と、現場もないのに思っています(汗)



最後まで読んで下さりありがとうございました。

2021年12月12日日曜日

輝け! 誇れ! ミドルブロッカー!!

 もし、どのポジションが一番重要か?と問われたら・・

「ミドルブロッカー」と答えたい・・・そう思っています。


(・・ちょっとイメージ古いです:汗・・)


いろいろなカテゴリーがあり、レベルも様々なので一括りにはできませんが・・

ミドルブロッカー(前衛センター)の果たす役割は大きいと思います。


得点数では確かにサイドヒッター・オポジット(セッター対角)が断然上。

ブロック得点も、相手によりけりですが・・セットにあれば良い方・・

打数も少ない・・


それに・・一般的には・・中学生くらいから・・

背が高いから

レシーブが上手くないから

サイドで打つには足りないから

みたいなどちらかと言えば「マイナス思考的発想」も無きにしもあらず・・。

そんな立場のミドルブロッカーも決して少なくはないのでは?

(ややネガテイブ目線で書きました・・)


でもね・・

目に見えにくいけど、チームの貢献はめちゃくちゃしている!


1番集中し緊張感でピリピリするのがブロック前!

判断して右や左に行ったり来たり・・その身体能力とタッチでの貢献度!

自分は打たなくてもひたすらクイックに入り続ける!

リベロと交代した時に戦略を確認しコートに伝える(結構レベルが上)!

レシーブ位置によって準備に開く方向も右や左に即判断!


中々外からは見えにくいことばかりですが・・

ミドルブロッカーってステキですよね。

集中度と瞬発的運動量を考えるとリベロと交代してリフレッシュすることは・・

適切なんだなと思ったりします。


ひたむきにチームに貢献しまくるミドルブロッカー・・

その分、勝手やサボりは・・バレにくいけど・・あきまへんポジション(笑)



・・できればさらに目指せ!・・

クイックを力強く左右に打ち切るためのノウハウを身につけ・・

ブロックをネットから手が出なくても諦めず出す・・(※)

ハイセットも打つ・上げる・・

・・・のようなスキル・メンタルを磨いていって欲しいなと・・・。

ミドルだから仕方がないとかは・・やめよう・・。


※数年前TVで、今年引退された荒木絵里香さんが、ブロック時に・・

 相手レストに間に合わない・・でも追いかけて・・ネットの下・・

 少し離れたところでワンタッチ取ろうとされてた場面が何度かあって・・

 やっぱりこの人はすごいな!と思ったことがありました。大事!!


それと・・

セッターにとっては・・

ミドルブロッカーを「いつ、どの場面で使うか?」をいつも考えています。

ゲームメイク上、とても大切なことで・・

お互いのスキルの向上・意識の共有が上がるほど・・

強くなれる可能性は広がるように思ったりします。


ミドルブロッカーの選手たちには・・

自分のしている凄さ・チームへの貢献の高さを誇りに思い・・

どんどん磨きをかけて・・

さらに輝いていって欲しいと思うのでした・・・。

(中学・高校生のイメージ中心かな?って感じで書きました)


プレーする側も見る側も・・またおもしろくなりますもんね!!

来週の天皇杯・皇后杯・・こんな目線で観てみては!?


最後まで読んで下さりありがとうございました。