2021年12月10日金曜日

トランジッション:ラリー中でのアタック準備を大切に(再掲載)

今回は、過去記事の再掲載(一部修正)です。

動画はかなり古いですが(2015)・・汗
(左コート奥:レフトの選手に注目)



動画は先日のセルビア戦の最後の場面。
見て欲しいのは、セルビア:ミハイロビッチ(レフト)選手の助走スタート位置!

「高さとパワー」が違うなんて言われていますが、確かにありつつもこれだけ十分な助走が取れればダイナミックでパワフルなスパイクはみんな打てる訳で・・・・

・・・ということの話です。




さて、今日取り上げるのはいろいろなカテゴリーの試合を観ていてずっと気になっていたことです。

「十分な助走ができるように下がれればもっとしっかり打てるのに」・・・」
そんな場面が余りにも多くあるように感じました。

「それなりに」打って、ラリーにが続く場面・・・
少しトスがぶれるともう返すしかないような場面・・・・などなど・・・

一見「仕方がない」「頑張っている」ような・・
特に「ラリー」<トランジッションからの攻撃>での様子・・・・

       
        (アタック準備段階の画像は・・・ない・・汗)

実にもったいない・・・

ブロックでワンタッチをとった!!!
ディグがつながった!!!       
・・・そしてなんとかハイセット!!!・・

しかし、アタッカーが下がって準備ができず・・・打ち切れない・・・

ゲームの中で・・・最後にどう打ち切るか!!
点を取るためにとても大切な「アタックのための助走準備動作」・・・
もう少し焦点を当てる必要があるように思うのです。


ではなぜ???
選手たちの技術的問題なのでしょうか???
いえいえ「やってない(練習していない)」「意識できてない」のではないでしょうか?


日々の練習で・・・
スパイク練習・コンビ練習・・・そう、「単発 <やりっぱなし>」が多いのでは?

基礎的な「打てる」ことは必要ですが、相手とのやり取りの中でいかに力を発揮するか?を考えると・・・
実際にそのような場面がいっぱい出てきていてもったいないことが起こっている・・・

日々の練習を工夫していってはどうでしょうか?


例えば、2対2で・・・レセプションをした人が必ず打つようなこと
                  (拾ったら自分が打つ姿勢)

アタック練習を・・
レシーブから大胆に下がってダイナミックに打つ!
ブロック動作から下がって同じように・・・


おそらくこれらの練習は取り組んでいることも多々あるかと思います。
でもそれは「基本的に」そう!!」 なのではなく・・・
オプション的な設定になっていないでしょうか?

選手たちの意識の中に・・・
「できた方が・できれば良い」ことになっていないでしょうか?

点数をもぎ取るために「必ず頑張らねばならないこと」→「当たり前の意識」にもっていくことが必要なのではと思います。

「でないとダメ」という発想ではなく・・・
選手の持っている力を「最大限引き出せる」ために必要な動きだと・・・!!!


今回は、気になっていたWS:サイドアタッカーのトランジッションからの準備動作についてあげてみましたが・・・

他にも多くの・・・
「繋げてはいるけれども」・・・
「準備ができれば」もっと活きたプレーができる
・・・

そのような視点で日々の練習を・・・
再考してみてみるのもアリかと。


今、天皇杯・皇后杯  Vリーグをやっていますね。
視聴機会があれば(録画で選手に見せるのもあり)・・
ラリー中、アタッカーの準備動作に目を向けてみて下さい。

ラリー中に・・・
「どこまで下がるねん!!!」みたいなところに目をやればまた面白いかもです〜!


最後まで読んで下さりありがとうございました。



2021年12月9日木曜日

セッター  大事にしたいポイント!

 セッターが必要とされる要素には・・・

ハンドリング  安定したセット  ボールを飛ばせる技術

ネット感  コート感  周辺視野

いわゆるトスワーク・・ゲームメイク、ゲームのストーリー性ある選択

・・・等々があるかと思います。

今回は、その中で特に「ここは大事かな」と思ったところをあげたいと思います。


今回も、足立龍哉さんの『進化型バレーボール』より資料を抜粋させて頂きます。

最後に関連する動画もあげていますので・・

ぜひ参考にされ、ご活用くださればと思います。




【セッターが取り込むべき情報と動作(例:レセプション時)】

上記図のように動き出しから様々な情報を取り込みながらセットすることが求められるポジションです。

身体動作についても、動き出しのスピードや止まる力などが必要。


初歩の過程では、ボールに目がいきがちで、コンタクトやハンドリング、上がるボールの良し悪しに意識も向きがち。(過程では順を追ってしか難しいので仕方がないですね)

しかし上達に従い、上記図の各要素をセッターが取り込んでいくことは非常に重要なポイントであると思います。

今、目の前の選手の状況をつかみつつ、広げられるようにしてあげたいですね。


※ペネトレーション:直訳では「浸透・突っ込む」などの意味ですが・・

 この場合は、準備(プレパレーション)動作(オペレーション)と同意義語とします。



【絶対的にIN TIME!】

セッターに関わらず、ボールの落下点にいかに早く入れるかは・・

バレーボールにおいてはとても大切な要素であると言えます。

特にセッターには必須条件として身につけるべきポイントだと思っています。


少しでも早くボールの落下点に入ることで・・

セッターが止まる時間によって周辺の情報を取り入れられたり・・

どこを軸にして上げるか(起点)の選択ができたり(選択肢が多い方がいい!)・・

アタッカーもセッターが止まることで準備〜動作につなげやすい・・

相手ブロッカーとの駆け引きも生まれやすい・・

もちろん、ハイセットは安定する!(他選手たちも同様)


下の図を参考にイメージを膨らませて頂ければと思います。





【最も難しい4&5番からのレセプション】
        〜セット動作の反復練習を〜


上記のように、レセプション時:4&5番からのセット動作は難しいところ。
しかし、練習では中々取り組まずにゲーム形式で行うだけになっていませんか?

レセプション練習に組み込んだり・・
アタック練習にプラスαなどででも・・
この動作の練習は取り入れることは大切だと思っています。

何気なくゲームで過ぎてしまっていますが・・
意外とこのポイントで・・
失点につながる可能性があるのではないでしょうか?
ぜひセッターに身につけてほしいですね。

動画の後半に解説されていますので、ぜひご覧になって下さい。



【参考動画:セッター練習 from Mr,Adachi 】



最後まで読んでくださりありがとうございました。