2021年11月18日木曜日

なかなか「後ろ重心」から「前重心」に変わらない小学生 <後半>

 昨日の続きです・・・

後ろ重心の子ども・・・今朝ふと思ったことの追加・・・


昨日「簡単〜難しい」と言った段階的なことをあげましたが・・・逆に・・・

「超難しい」からやってみるのもありで・・・


例えば・・・

強打レシーブの練習で・・・(放り投げても全然OK!)

「チャレンジしてみよう!」のひとコマにし・・・

取れそうだけど取れない「前に打つ!」(超難しいレベル)

(コーチの腕の見せどころ。絶対怖くないような強さで前に打つべし)


ザーッと流してから・・「どうしたら取れるかな?」で・・・

足裏の重心(母指球あたりに体重)や腕を伸ばして少し引っ張って・・など

前方への意識と身体の感じを何となくでも感じさせて・・・(イケそうな気持ちに)


もう1回前方のレシーブ・・・

先ほどよりちょっと取れてしまうボールを打って・・・(ちょっと簡単に)

「できたやん!!」(うまくできていなくても少しでも前に重心がいくなら褒める!!)


他の練習でも超難しい体験を「ザーッと流してから」普通のプレーの練習をしたら

「できるやん!」感覚を持てることもあったりします。

※超難しいことは・・・「ザーッ」と流すだけ・・というところがミソ!


あくまでイメージですが(笑)

でもやってみないと分からないですしね。

あれこれ放り込んで振り回すのも良くないと思うので・・・

子どもたちの反応を見ながら「打てそうな手は打っていく」ことが良いのかなと。


まあ、満喫させてあげようではないか!のスタンスで(まだ言うか・・・)




話が、直接的に「前に重心がかかるようにするためには・・」となりませんでしたが・・


特に初心者・身体形成期の子どもには・・・

いろいろな運動・動作を体験できる内容が練習の中に組み込まれたら良いのかなあと思いました。


練習初めのウオーミングアップ時だけでなく・・・

各メニュー前の準備的アップとして短時間組み込むことは効果的ですよ。


下に・・・

☆「レシーブ前のステップ」(足立龍哉の進化型バレーボールより)

   ※前記事の「基本的スキル〜〜」にも参考動画があります。


☆「初心者のためのボールを使ったウオーミングアップ」

   ※これはもう9年前ですが、FIVBコーチコースの時のものです。

    指導されているのが足立さんです。

    この時初めてお会いし過ごす中で・・「この人だ!」と。


・・・についてムービーをあげています。


今日も貴重な映像使わせて頂きます。

足立さん、ありがとうございます!


少しでもイメージにつながれば幸いです。




<レシーブ前のステップ:タイミングの取り方1例>







               <片手で操作してみよう!(実践例)>




<ネットを挟んで親しんでいく(例)>


まだあるのですが、動画編集の力量不足で・・・(汗)
うまくなったら?!・・「ボールを使ったいろいろな動作例」のアップ予定。

また実際にやってみて思われたことなどお知らせ下されば嬉しいです。
私も勉強になりますので・・・。

最後まで読んで下さりありがとうございました。





2021年11月17日水曜日

なかなか「後ろ重心」から「前重心」に変わらない小学生・・・<前半>

 昨日、とっても嬉しいメッセージをある方から頂きました。

勝手に消えた私は本当に情けないですが・・・申し訳ありませんでした。

それでもまた連絡を下さる・・・それは嬉しくありがたいことでした。

ありがとうございます。


さて、そこで・・・小学生を指導されている方・・・

「後ろ重心」がなかなかなおらない・・どうやったら「前重心」になるの?

といったご質問をいただきました。

今日はこのことについて思い浮かんだことを書かせて頂きます。


後ろに重心がかかってしまっている子ども

原因として考えられること

1.体力的弱さ・身体操作力が不十分?

    ・特に下半身を支え操作できる筋力が未熟

    ・十分に身体を動かす経験が少なく「動く範囲で」しか動けない・・・


2.手で操作しようとする感覚が抜けていない?

    ・初心者の段階では、手で弾くように操作しようとしがち・・・

    ・そこに意識があるうちは腰が引けるような姿になりがち・・・


3.頑張ってしまっている・受身的

    ・頑張ってやろうとすると全体的に力が入ってしまいいわゆる「固まる」。

    ・固まってしまう・・・踏ん張ってしまうので後ろ重心になりがちに・・。


4.心理的にまだ「怖さ」を抱えているのかも・・・

    ・意識はしていなくてもどこかまだ「怖い」気持ちが残っているかも・・・


ザックリあげてみましたが・・・

いろんな視点からアプローチを考えていくことは大切だと思います。


              

さて、「では、どうする?」

いくつかあげていきます


1.身体の動き・体力へのアプローチ

 ・注目は・・・「下半身の伸び縮み」

 ・股関節〜膝〜足首の連動ができにくい子どもが多いとも聞きます。

 ・W-up時に短時間、「ボールを転がしながら進む」

           「立ち幅跳びの前屈伸連続ジャンプ」

           「斜め前に大きく足を出して体重をかける」

                      などを繰り返していくのも手かと。

 ※できれば「遊び的」な形で自然と上記のような動作ができたらいいんですけど・・・

                           まだ思いつきません・・・


2.手で操作しようとする・踏ん張ってしまうことへのアプローチ

 ・頑張らなくてよい程度のボールを「運ぶ」感覚で返球

 ・短い距離・優しいボールを「片手」で返球(結構イケます)

 ・レシーブ前動作にリズムをつける・・・ステップを覚える


3.心理的側面へのアプローチ

 ※このことも含めて・・・




大事なことを思い出したので次に書きます。


☆段階的な練習の基本的考え方☆

1.「簡単」〜「難しい」

2.「近い」〜「遠い」         ※これらの組み合わせで練習計画を!

3.「緩い」〜「強い」          行きつ戻りつ・ミックスで


※これらを言わば「右肩上がり的」にやってしまいがちですが・・・

 課題が見つかった時に、一旦「優しい方」に戻ってみることも大切かと。

 怖さをなくして・・・踏ん張らなくてもよいところに戻って・・考える。


☆練習のテンポ☆

※ 基本的な動作やプレーの取得には、一定の「繰り返し」は必要だと思いますが・・

・短時間で集中できる内容をできるだけ考えること

・そこにいるメンバーが「スムーズに」参加できること

・「やってみよう」と思えて取り組めること

このようなことを念頭に置いて具体的な内容を・・・

テンポよく進めることが・・・

効率よく、選手たちの力へ還元できるのではないかと思います。

それが目の前の子どもたちに・・・

バレーボールを満喫させてあげることに直結すると思います。


☆集団で取り組んでいる関係から☆

今回は「後ろ重心」の子どもの課題ですが・・・その子に合った内容は考えたい・・・

でも、他の子との関係もあるし・・・コーチの手も限られている・・・

そういうこともあるかと・・・。


では・・・何が考えられる??


1.個別に取り組む・グループ分けをする

 ・よく考えられることですよね。

 ・レベルに合わせた練習の機会・時間もあれば効率的な面も。


2.練習の中に「3段階くらい」のチャレンジ内容を組み込み、

                 みんなが参加できる工夫をする。

 ・私個人としてはこの発想をどうしたら具体的な形にできるかで考えます。

 ・発展すれば、いろんな「選択肢」が持てます(別機会に書こうかと)。


 例えば・・・

片手で返球してみよう!として(運ぶ感覚と下半身の連動が目的)

①めっちゃ近い「かご」に入る?〜距離を3段階くらいで伸ばし「どれにチャレンジ?」

②元のボール出しを「優しいボールの返球」「ちょっと遠い・強いボールの返球」

         「強打、片手で返球できる?」みたいな・・


いきなり「片手返球」でなくても・・・

・片手でバウンドさせながら進む

・バウンドしたボールをできるだけ地面に近いところでしゃがんでキャッチ!・・など・・

はじめにW-up時で書いていた動きを数回してしてから片手返球をする、とかも・・・

それなら「どの動きでここまできますか?」・・・ちょっと遊べる感覚・・・


あくまで・・・

子どもたちが受け身的でなく、させられている感覚にならないように・・・

好奇心〜実感を持って、バレーボールがやっぱり好き!と感じてくれるように・・・

そんな発想で考えたく思っています。(時には「させる」ことも必要も残しつつ)


バレーボールを「満喫させてあげようではないか!」ですわ(笑)

                        (まだ言っとる・・・)


つらつらと書きましたが・・・

これではまだイメージがはっきりしないですよね・・・(汗)

ちょっと師匠の力を借りて・・・資料など探してみて・・•登場してもらうかも・・・

明日もう1回続きを書きたいと思います。


読まれて思われることなど、またお伝え下されば嬉しいです。

私もまだまだ勉強したいので!(どこで出すんや?とりあえずここで)


最後まで読んで下さりありがとうございました。