2015年9月6日日曜日

「本物は各選手個人」 故:足立龍哉さんからの言葉

         FIVBコーチインストラクター         
  足立龍哉さんが急逝されて今日で半年・・・

FIVBコーチコースで初めてお会いして以来・・・


バレーボールのコーチングに関してはもちろんのこと
バレーボールに対する・関わる人たちへの情熱等  
あまりにも多くのことを学ばせて頂きました。   


ブログを再開して数日、足立さんから伝えられ
わたしがバレーボールのコーチングをいろいろな方と共有して
 いこうと思った原点についてここに書かせて頂きたいと思います。

     バレーボールをする上で必要な「動作」「基本的な技術」から      「システム」「戦術」などの基本的考え方から具体的内容・・・
コーチングを実際に進めていく上での指導のポイント    
(ex:簡単〜難しい、近い〜遠い、練習の連動・連結・テンポ等)

「この人に賭けよう!」とある夢(希望)と併せてしつこく追いかけて(笑)
足立さんも応えて下さり、実現まであと少し・・・というところで亡くなりました。

夢は一旦置いておくしかない状況ですが・・・
足立さんから学んだ多くの財産を伝えていくこと
      そうしていきながらまたいろいろな人たちとの関わりの中から
 自分のオリジナルを作っていくことを・・・   
  師事し学んだ者としてしていきたいと思っています。


「本物は各選手個人」
これは3年前、コーチコースの後すぐにあったセッター講習会に参加し
お礼(質問)のメールに対して頂いたお返事から・・・
以下、その内容です。(足立さん、いいですよね)

(セッターにはいろいろなタイプ・フォームをした人たちがいますが一定のフォームを
教えていった方が良いのでしょうか?・・・といった質問への返信から)


さて、古田さんの質問兼考え方(どっち?)についてですが、基本的な姿勢、フォームは最低、どのポジションにおいても必要だと考えます。
 
しかし、人間(選手)はロボットではなく、それぞれの個性、特徴を活かしたパフォーマンスが第一と思います。
 
もちろん、バレーボールは個人スポーツではないので、選手個人の特徴を活かしたチームワーク、フォーメーション、そしてシステム・戦術といったカタチをどう作るのかが監督・コーチの腕(技)であり、役割だと思います。

あのチームがこうやっているから、こうするのではなく、チーム状況・環境に合った指導が今、重要なのではないでしょうか?見本、○○選手、チームのお手本は重要ですが、真似ても本物にはなりえません。またそのフォーム(カタチ)が本当にその選手に適しているのかどうか、それぞれだと思います。

機械的に選手を育成する昔の方法も一部、重要だと考えますが、
やはり、選手個人の特徴を活かした指導が選手にとって一番重要だと思います。

私の指導もそうです。
私の知っていること(情報と知識・経験)は重要かもしれませんが、指導受ける人が一番必要としているものを指導したほうがより効果的だと考えています。
本物は各選手個人です。(段々、分からなくなってきたのではないでしょうか??)


という内容です。
折に触れおっしゃっていたことが
「選手が必要としていることを提供する」でした。

メールを頂いた時は正直「???」でしたが・・・
今は理解できたと思っています。
ただ・・・・

実際にするのはとっても難しいです。
広い視野と多くの情報、経験・・・・
そして、仲間やいろいろな人との繫がりの中で創り上げて行けるものだと・・・
現時点でそう受け止めて・・・

やっていこうと!!!

見ていてください!!
足立さん!!!


(唯一一緒に撮った写真)

最後まで読んで下さりありがとうございました。






2015年9月5日土曜日

意識・集中できる取り組みを!

いよいよ今夜は「日本VSアメリカ」戦ですね。ワクワクして待っています(笑)

さて今回ですが・・・練習の「在り方」といった話です。

基本的な動作や技術の習得
つなぎ・セットに関する要素。
オフェンス・ディフェンスにおけるトータルな要素・・・などなど・・・
(ざっくりですみません)

本当に多くのことに取り組み選手一人一人、またチームの力をつけていくために日々練習に取り組んでいると思います。

しかし・・・
選手たちがそれらの必要な「要素」をどれだけ「いつも」意識できているか?結構疑問に思えることもしばしばです。

これまで日本のベーシックな練習の流れは・・・
アップ(同じ内容)〜パス・対人レシーブ〜レセプション〜レシーブいろいろ
〜アタック〜コンビ〜チーム練習〜サーブ・・・・時々ブロック・・・

今はどんどん変化していっていますが、基本的にこのような練習がまだまだ多い・・・


今回は練習内容を考え直してみましょう!・・・それも含みますが・・・
どうしてそのようなことを言うのか?について
意識と集中の視点から考えてみたいと思う訳です。

それぞれの「要素」を「意識すること」は、選手のその時々の練習時間をより有効なものにしていきますね。
無意識に「流れてしまって」いては、せっかく頑張っているのに・・・もったいない!!
例えば・・・よくある場面・・・
   <2段トス>の練習で・・・
    2段トスが「だいたいあのあたりにあげるだけ」・・・で回数切り。
「この練習はアタッカーがしっかり打ち切れる大きなトスを上げることが重要」という要素が全くない・・・となってしまいますね。
順番待ちが多いならレシーブからする・アタッカーをつければよく分かる、というだけで必要な要素を「意識した」「活きた練習」になっていきませんか?

集中についても・・・
集中してプレーできる状況でこそ「意識しよう」とし・・・
ゲームの刻々と変化する状況の中で、頭も身体もフルに使ってプレーできるようになっていくのではないかと考える次第で・・・

例えば、3人レシーブで・・・
同じ練習を何十分も継続する・・・その中で実際に一人の選手がプレーするのは数分だけ、とか・・・
すでにマスターしているようなことも同じように取り組んで、言わば「慣れ・流れている」ような様子は結構あるのではないでしょうか?
そのような状況で集中してプレーする、ゲームのどんどん変化していく状況に対応して力を発揮できるような「集中度」は生まれにくくなるように思えます。

少し視点を変えて・・・
今なぜこのようなことを言うのか?の一考・・・

練習内容や指導者がどうあったらより上手く強くなるのか??といったことではなくて
指導者も内容も「変化なくある中」で
選手たちに「意識しろ」「集中しろ」という感覚が当たり前に流れてきたのではないかと。

しかし時代は流れ・・・
もっと効果的な練習が世界のあちこちでなされてきている実際から日本のバレーボールへの取り組み方も変容すべきではないか?
そういった考え方が多く広がってきている・・・(私もそうです)
これは考え方というより事実だと!!

それで選手任せではなくて・・・
指導者の考え方の学習や練習の創意工夫をすることによって

バレーボールに必要な要素を
「集中して」「意識的に」
効果的に取り組んでいける・・・そういった視点での・・・

具体的な練習内容の再構築をしていくことがとても大切だと強調しておきたいと思います。

具体的な内容に「これが正しい」というのはありません。
目の前の選手達が・・・
意識して集中して日々の練習に取り組め、理解や技術の習得、また連動したチームプレーの力をつけていける・・・
ことを考えながら方法を考え(コピーでもいいんです)構築していく・・・

そうするとまた見えてくることも変わり・・・
バレーボールがもっと「オモロイ」ものになるように思います。

またご意見等下されば嬉しいです。

最後まで読んで下さりありがとうございました。