2016年1月27日水曜日

「うまくなる」=「強くなる」ではないよね! 〜あやめ野中学奮闘記④〜

公式戦デビューを意図しなかった形(勝って次に進むはならず)でしたが・・・
これからチームとして歩んでいくための・・・
とっても大切な「闘う気持ち・スポーツマインド」といった要素に気付くことができました。
今後に大きく繋がる「最初の一歩」でした。

試合の最後に集合して少し感想等を話しました。
「うまくなるだけでは勝てなく、自分が責任を持ってやりきる「強さ」がいるよね」
「チームとしても互いに励ましたり、指摘したりも・・・」
「これから少しずつ・・・強い「男」になって強いチームになっていって下さいね」と。


目の前のあやめ野のみんなの目はキリッとして、初日のスタート時の期待感やあこがれの様子とは明らかに違っていました。
ホントにステキなやつらです〜〜〜!!!

ふと、入部時を思い出しながらもう一度みんなを見ると・・・・
「おっ、大きくなってる〜〜!!」
雰囲気が変わっただけでなく身長も伸びているんですよね。
もちろん成長期で心もどんどん大人に向かって行っているところ・・・

そんなみんながたくましく思え・・・
今後の成長に大きく期待感が膨らんで・・・
貴重な1日を終えました。


今回のデビュー戦を通して・・・
私もタイトルのような「上手くなる」=「強くなる」ではない!!
ことをはっきりと感じさせられました。

「テクニカルの基礎基本からスキルアップをいかにするか?」や・・・
「ネットの向こうの相手にどう対応すればよいか?」や
「システムやフォーメーション&戦術をどう理解・浸透させるか?」など・・・

これらをいろいろなカテゴリーやレベルに合わせて・・・
「目の前の選手にあったものを」提供して行こう!と・・・
模索しつついろんなチームにお邪魔してきました。

しかし、個々人の理解も含めて・・・
「どうしたら上手くなれるか?」だけでなく・・・

<強くなるための要素>も
一緒に伝えていく必要があると強く思いました。
今回のあやめ野の選手たちの・・・
「弱虫に負けた姿」〜「自分で責任を持ってやりきる」中での・・・
いわゆる「スポーツマインド」に関して!!!

できることなら・・・
やらせるのではなく・・・
イヤになって辞める子どもが出ることなく・・・

はっきりとした理解に至らないまでも・・・
自分たちがそこ(目標やなりたい自分・チーム)に・・・
自ら向かえるような・・・

方法と手立てを打てる指導者でありたいと・・・
改めて勉強させてもらいました。

もちろん「技術力の向上のプロセス」は絶対に重要です!!
技術獲得の過程においても「立ち向かう意識・姿勢」といったことを・・・
『両輪』としていきたいものです!!

みなさんはどう感じられましたか?
またどこかで交流等ができたらオモシロいかもしれませんね。



さて、この「札幌市立あやめ野中学男子バレーボール部」ですが・・・
テクニカル等を含めてのチーム作りが・・・
デビューに至る過程が・・・
結構、いわゆる「普通・一般的」ではなかったのです!!!

その「ユニークさ」も・・・
今回のような成長に関連しているヒントになるかもしれません。

次回はここを書きますので・・・
乞うご期待!!!
ということで・・・・


最後まで読んで下さりありがとうございました。


2016年1月26日火曜日

コート内では「自分で責任を取る!』 〜あやめ野中学奮闘記③〜

さて、歴史的初勝利!と思った大事な試合に負け、落ち込んでいる間もなく・・・
もう1試合!!

何が良くなかったのか?
どうすればいいのか?   など・・・

すぐさまやってきたこの機会は・・・
ある意味「課題意識が冷めないうちにクリアーできる!!」チャンスでもありました。

試合前の練習にあたって選手たちに・・・
困り果てた・パニックになったこと・・・
助けて欲しい・逃げ出したいといった姿を見せたこと・・・
等がはっきりと弱さとして出てしまったね、と・・・。

そこで私からは・・・
「コートの中では自分が責任を持って、責任を取りきらないといけない!!」
「これはスポーツをしていく人がみんな越えていっている『スポーツマインド』だ」と。

さらに杉山監督から・・・
「コートの中では選手一人一人が責任を果たさないといけない」
「一番大きな責任は監督が背負うから」と。

あやめ野のみんなはすでに・・・
先の試合と打って変わって厳しさが表情に表れている・・・。

さて、練習・・・。
私は選手の気持ちを上げようといつもに増して選手たちと呼応するようにボールを出し始めたが・・・
監督から何度もストップ〜集合がかかる!!
「コーチや監督に盛り上げてもらっててはダメ!!」
「自分たちがやるんだから!!」と。

私自身、ハッとしました。
子どもたちが課題を克服するための言葉がけや指導者の態度等・・・
確かに!!といったところでした。

選手たちの意識や集中度も上がりいざ試合!!
「監督・コーチはあえて何も言わないから」
「自分たちでやりきってみろ!!」と伝えられコートに入ったのでした。



いざ試合!!
1セット目、これまでになく声も出ているがまだまだ中途半端な感じながら奪取!!
      まだ、「どう表現したらいいのか?」分からないのかも?的な様子・・・

2セット目、相手のスピードサーブにことごとくやられていく・・・
      監督から「甘い!!甘いんだよ〜!!」と檄を飛ばされる!
      でも先の試合のような情けなさは見られないが・・・取られてしまう。

さあ、いよいよ表と出るか裏と出るか?
いえ、勝つかどうか?より・・・

「自分たちでやりきろうと仕切れるか?」
ここが・・・
これまで築いてきて・・・
初めての公式戦で感じ味わったことが・・・
自分たちのものとして残って次に向かえるのか?
それとも・・・
また1からやり直しなのか?

最終3セット目
時には「あれれ??」というプレーもありましたが・・・
互いに声を出しかけあっている・・・
レシーブやパスのボールが「きれいでやさしい」・・・
こんなプレーができるほど上達していたんだ!と思わせる姿があちこちに出てきました。

しかし時折監督から「あまいんだよ〜〜!!」の声!!
ん?どこに向かって言ってる??(笑)

そして・・・

見事に勝利!!!!!
公式戦初勝利〜〜〜!!!

やっぱり勝って良かった〜〜〜

でもでも・・・
選手たちは大喜びではありませんでした。
やはりその前に負けてしまったことが悔しかったようです。

ということで・・・
試合的にはステップを踏むことはできませんでしたが・・・

「自分たちがコートでは責任を取るんだ!」といった・・・
スポーツマンとしてとても大切なことに・・・
ダイレクトに触れて感じることができたこのチームは・・・

たいしたもんだ!!!というしかありませんよね。

選手自身がこのような「気付き」を自覚できて立ち向かうことが・・・
いわゆる「あちこちの普通にやっているチーム」にあるでしょうか?

ただ「頑張れ!やれ!」ではないからだったのでは?とも思いませんか?

みなさん、一考の余地ありなのではないでしょうか?


いいプレーができるようになれば勝てることは増えるでしょう
でも
強いチームになるには・・・
今回のような姿勢を持った選手になれることも必要ですよね。

次回はその辺りを含めたもう少し・・・・


最後まで読んで下さりありがとうございました。